社会

からかわれた手の震え「水俣病でなければ何」 敗訴判決に原告怒り

 「原告らの請求をいずれも棄却する」。22日の熊本地裁判決に、ノーモア・ミナマタ2次訴訟の原告たちは「不当な判決だ」と怒りをあらわにした。すべての水俣病被害者救済までは闘い抜く――。11年前の提訴時からの思いを強くした。熊本の話だと思っていた水俣病 「ノーモア・ミナマタ2次訴訟」の熊本訴訟で原告副団長を務める村山悦三さん(78)=鹿児島県出水市=は22日、「不当な判決」と怒りをあらわにした。 熊本訴訟は、14陣までにわたる原告1400人のうち鹿児島県在住者が759人で、熊本県の616人を上回る。「水俣病といえば熊本の話だと思っていた。遅ればせながら自分は水俣病ではないかと思い、水俣病被害者救済特別措置法(特措法)の救済策に手を挙げたのにはねられた。鹿児島にはそんな原告が多い」とみる。 村山さんは旧出水市の西隣にある旧高尾野町(現出水市高尾野町)で1945年に生まれ、ずっと高尾野町内に暮らしてきた。実家は海岸に近く、母親がハマグリやシオフキ貝などを、長兄がボラやイワシ、アジなどを捕ってきて、それが食卓に上がった。 小さい頃から両肩がこわばり頭が重かった。食べ物の味がわかりにくかった。腐敗しかけたみそ汁を飲んでも、味の異変に気づかず飲み干した。 30歳ごろから手足のしびれ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

岐阜県揖斐川町で震度4を観測 津波の心配はなし

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長崎のターミナルで火災、黒い煙で一時騒然 コンテナ荷物など燃える

【動画】長崎港の大波止ターミナルで火災=付近住民撮影 22日午後3時50分ごろ、長崎市元船町の長崎港ターミナル付近で、関係者から「(荷物を載せる)パレットの上の荷物が燃えている」と119番通報があった。長崎署や長崎市消防局によると、火は約1時間後に消し止められ、鉄製のコンテナとパレットの複数個が燃えた。けが人はいなかった。 現場はフェリーなどが接岸する場所。発生から鎮圧まで20分ほどだったが、一時は黒煙がもうもうと上がり、現場周辺は騒然となった。消防車のサイレンを聞いて駆けつけたという長崎市の男性(34)は「黒い煙が高く上がっているのが見えた。びっくりしました」と話していた。(岡田真実)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

射撃場で散弾銃を誤発射、男性2人がけが 埼玉県吉見町

 22日午後1時40分ごろ、埼玉県吉見町北吉見の百穴射撃場の職員から「利用客の撃った弾が、ほかの利用客に当たった」と119番通報があった。30代と70代の男性客に、別の客が誤射したとみられる散弾銃の跳弾が当たり、腕や足、背中などにけがを負った。県警によると、2人は病院に搬送された。けがの程度は不明だが、いずれも命に別条はないという。 東松山署によると、誤射したとみられるのは埼玉県川口市在住の60代の男性。クレー射撃の練習中、射撃場内を移動しようとした際に誤って持っていた散弾銃を発射した可能性が高いという。床や天井に当たった銃弾が跳ね返り、近くにいた被害者の男性2人に当たったという。 署は撃った男性に2人を傷つける意図はなかったとみており、散弾銃の安全管理に問題がなかったかなど、過失致傷や重過失致傷容疑の可能性を視野に、当時の状況を慎重に調べている。(山田みう)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

主要な水道管の耐震適合率、全国平均42.3% 厚労省「低い状況」

 厚生労働省は22日、全国の基幹的な水道管の耐震適合率について、2022年度末時点の全国平均は42・3%だったと発表した。前年度末から1・1ポイントの上昇にとどまった。厚労省は「依然として低い状況で、耐震化率などの向上を図る」としている。 都道府県別で高かったのは、神奈川(73・6%)、東京(66・8%)、千葉(62・3%)。一方、低かったのは、高知(24・8%)、岡山(25・6%)、秋田(26・4%)と、地域差が目立つ。 1月1日に起きた能登半島地震で、最大約11万3千戸が断水した石川県の基幹的な水道管の耐震適合率は37・9%、浄水施設の耐震化率は76・1%、配水池は63・6%だった。 水道管の老朽化が全国で進む…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

トラックによる死傷事故、会社の管理者も書類送検 識者「意義ある」

 トラックが都市間高速バスに衝突し、17人が死傷した北海道八雲町での事故から9カ月余り。道警は22日、トラック運転手の会社「日本クリーンファーム」の道南事業所(八雲町)の上司2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。事故を起こしたトラックは、厳しい運行管理が求められる「緑ナンバー」ではなく、自家用車と同じ「白ナンバー」だったが、道警は運転手だけでなく、運行を管理する立場の社員の過失も問えると判断した。 事故は昨年6月18日正午前、八雲町野田生の国道5号で起きた。多数の豚を運搬中のトラックが対向車線にはみ出し、バスに正面衝突。双方の運転手とバス乗客3人が死亡し、乗客12人が重軽傷を負った。 道警が書類送検したのは、トラックを運行していた食肉大手日本ハムの子会社・日本クリーンファーム(本社・青森県)道南事業所(八雲町)の道南生産管理部長(57)と安全運転管理者(52)。男性運転手(当時65=事故で死亡)も自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で容疑者死亡のまま送検した。 捜査関係者によると、運転手は事故前日、運転業務終了後に体調不良を安全運転管理者に伝え、情報は道南生産管理部長にも共有された。2人は事故当日に運転手の体調を確認しなかったという。運転手は運転中に心筋梗塞(こうそく)を起こして意識を失い、対向車線にはみ出したとみられるという。 同社の吉原洋明社長は「改めて深くお詫び申し上げます。引き続き再発防止に取り組むとともに、捜査に協力してまいります」との談話を出した。今回の書類送検の意味と、裁判への見通しを専門家に取材しました。専門家が「意義ある」と語った理由とは。 これまで緑ナンバーの事故で…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京都のQR決済還元キャンペーン、23日終了 予算に達して前倒し

 東京都は、対象店舗でのQRコード決済でポイントを還元する「TOKYO元気キャンペーン」を、予定より早く23日で終了する。当初は31日までの予定だったが、還元額が予算の91億円に達する見込みになったためという。 キャンペーンは、物価高で影響を受ける都民らの消費を促し、経済活性化につなげる狙いで11日に始まった。期間中にau PAY、d払い、PayPay、楽天ペイのいずれかを利用すると、最大10%のポイントが還元されるもので、1決済サービス当たりの還元の上限は3千円相当。都内の飲食店など約35万店が対象だった。 小池百合子知事は22日の定例会見で「日常の買い物などを通じて生活者を守る、また消費の下支えを図るということで、多くの都民の生活防衛に効果があったと考えている」と話した。(松田果穂)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

運転手が意識失い、バスに衝突 トラック管理者を書類送検 北海道警

 北海道八雲町の国道5号で昨年6月、食肉会社のトラックが乗客15人を乗せたバスに衝突して5人が死亡、12人が重軽傷を負った事故で、道警は22日、トラックの運行を管理する立場だった食肉会社の社員2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、発表した。ともに容疑を認めているという。 道警などによると、書類送検されたのは食肉大手日本ハムの子会社・日本クリーンファーム(本社・青森県)の道南生産管理部長(57)と安全運転管理者(52)。2人は事故前日に、トラックの男性運転手(当時65)=事故で死亡=が体調不良だったことを把握しながら、運転を中止させるなどの適切な措置を怠り、事故を引き起こした疑いがある。 道警は、男性運転手の司法解剖結果やトラックのドライブレコーダーの解析などから、男性が運転中に心筋梗塞(こうそく)を起こして意識を失い、対向車線にはみ出したと判断。男性についても容疑者死亡のまま自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで送検した。 事故は昨年6月18日正午前に発生。トラックが対向車線を走行中の都市間高速バスに正面衝突し、乗客3人と双方の運転手が死亡、乗客12人が重軽傷を負った。(野田一郎、新谷千布美)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

解体予定の中野サンプラザ 思い出映すプロジェクションマッピング

 昨年7月に閉館した「中野サンプラザ」(東京都中野区)の記憶を引き継ぐプロジェクションマッピングが22日、同所で始まった。高さ約92メートルの「中野のランドマーク」に、音楽コンサートや漫画など街をイメージした映像が投影された。24日まで。 中野サンプラザは、1973年に開館。コンサートホールやボウリング場などが集まった複合施設として、地元で長年愛されてきた。老朽化などで閉館し、新年度中に解体が始まる見込み。28年度には、跡地で、7千人規模の収容人員の大ホールなどを備える複合施設「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」の完成をめざしている。 建物解体の前に多くの人に中野サンプラザの記憶を残してもらおうと、区が企画した。総事業費は約5300万円で、ふるさと納税の寄付金などを充てたという。区民らから寄せられたイラストなども投影された。上映は1回約7分間。23、24日は午後6時45分から8時45分、20分おきに上映する。(本多由佳)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

集団避難の中学生、笑顔で輪島に 3市町400人の避難がすべて終了

 能登半島地震で集団避難をしていた石川県輪島市の中学1、2年生が22日、避難先の同県白山市から地元へ戻った。この日までに輪島市の中学3年生や珠洲市、能登町の中学生らも戻っており、1月中旬から実施されてきた約400人の集団避難は全て終了した。 午後5時ごろ、輪島市内の駐車場に市立輪島中の生徒らを乗せた3台のバスが到着した。保護者らが「おかえりなさい!」と出迎えると、降り立った生徒たちの笑顔がはじけた。同中2年の船板楓さん(14)は「あっという間だった。映画にも連れて行ってもらい、楽しかった」と振り返った。 集団避難は子どもたちの学ぶ機会を確保するため、被害が甚大だった3市町で行われた。保護者の同意が得られた生徒が対象で、輪島市では258人が白山市に、珠洲市と能登町では計142人が金沢市にそれぞれ避難。同行した教諭らによる授業を現地で受けながら、寝食をともにしてきた。(滝沢貴大、西岡矩毅)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル