学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長(66=詐欺罪などで公判中)が、保釈から丸1年を翌日に控えた24日、都内で講演会とシンポジウムを開いた。【写真】熱く語る籠池泰典氏前理事長は会見の中で、森友学園問題のカギとなる、国有地の8億円値引きの根拠となった地下3メートルより深い位置のゴミについて「再び除去しなければいけないゴミはなかった」と、これまで言ってこなかった自らの見解を語った。前理事長は、シンポジウムを主催した市民団体が参加者に配布した資料製作のため、問題の経過の詳細や資料を用意。その資料によると、15年9月、小学校の建設に向け、国有地の土壌改良を行った業者、設計業者、近畿財務局、大阪航空局の4者が会談を開いた。前理事長は、その会談の中で、近畿財務局が土壌改良を行った業者から「ゴミ、まだ残っています。どうしましょうか?」と聞かれ、「それが有益費は出せない…ばらまいておいてくれますか?」と答えたと説明。その文書も残っているという。ただ、その会談は籠池前理事長不在の中で行われたため、前理事長は当時、ゴミのことは知らなかったという。16年3月11日、建設のためにくい打ちした施工業者が3メートルより深い場所でゴミを発見したが、その業者も「ゴミが出てきて驚いた」(前理事長)という。前理事長は「実際は、ゴミがばらまかれていたというのは近畿財務局の指導、指示によって(土壌改良を行った業者を介して)対応された。除去しないでもいいゴミがでてきた…何が言いたいかというと、再び除去しなければいけないゴミはなかったと私の頭の中に断定できた」と語った。会見後のシンポジウムに前理事長とともに登壇した環境ジャーナリストの青木泰氏は、地下3メートルより深い位置のものだと近畿財務局が説明した、ゴミの写った写真など複数を提示した。その上で「(他の場所で)燃やしたものを、トラックで持ってきたとしか思えないものがある。地下3メートル以下から、木の根のゴミを出すのは無理。まず、写真の偽装がおかしいということを半年追いかけた」と語った。そして「いったん、ゴミを取ったところから、どうやってゴミが出てきた仕掛けにするのかが、今回の1つの大きな流れだった。籠池さんは要望を出しただけで、不法行為を行った行政側を我々がチェックしないと。こんな事件、ないですよ!! 我々が放置したら、世の中が恐ろしくなっていく」と力を込めた。森友学園問題を追いかけ、「安倍官邸vs.NHK:森友事件をスクープした私が辞めた理由」を著した、大阪日日新聞論説委員・記者の相澤冬樹氏(56)もパネリストとして登壇。「僕は、籠池さんに運動家になって欲しくないんです。最大の武器は事実。事実に基づいて、初めて批判ができる。まだまだ表に出していないことがあると思う。ぜひ明らかにして欲しい」と、前理事長に新事実の公表をリクエストした。籠池前理事長は29日から諄子夫人(62)ともに、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれる補助金詐欺事件の裁判に被告として出廷する。【村上幸将】Source : 国内 - Yahoo!ニュース
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