大リーグのドジャースに移籍した大谷翔平選手が20日、韓国で開幕戦を迎えた。人気は日米韓と国境を越えて広がる。 人気の大谷選手を追いかけて、人もお金も動いている。 20日、開幕戦があったソウル・高尺スカイドーム前には日本からも多くのファンが駆けつけた。MLBと国際パートナーシップ契約を結んだ旅行会社JTBは韓国への観戦ツアーを発売。申し込み倍率は200倍だった。1試合観戦の3日間のツアーは49万8千円、2試合4日間では72万8千円だ。 HISが発売した米国での観戦ツアーは40万円前後が平均的。4月はキャンセル待ちで、夏休みの問い合わせも増え始めているという。昨年までのエンゼルス時代は1日2席を確保していたが、今年から10席以上に増やした。 広報担当者によると、ドジャースが本拠地とするロサンゼルスのドジャースタジアムはメジャーの中でもチケットが取りづらい球場。「価格が高くてもいい席をという方も多い」と話す。 WBCで日本代表が優勝してから、メジャー観戦ツアーの客層が女性にも広がっているという。 放映権料、NHKは公表しないが・・・ 経済効果に詳しい関西大学の… この記事は有料記事です。残り1650文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 大谷翔平特集 ドジャースへの入団が決まった大谷翔平選手。新天地でも「二刀流」の活躍に期待が膨らみます。これまでの特集などをまとめました。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
取り壊し工事中の建物で作業員1人死亡、2人意識不明 福井・池田町
20日午後4時50分ごろ、福井県池田町藪田の「能楽の里 文化交流会館」で、建物の取り壊し作業をしていた3人が倒れていると110番通報があった。3人は意識不明で病院に搬送され、うち1人の死亡が確認された。 福井県警越前署によると、死亡したのは福井市大宮3丁目、会社員小山孝一さん(50)。ほかに同市足羽5丁目、会社員高木雅治さん(48)と、同市同町4丁目、技能実習生でフィリピン国籍のドゥライ・レスター・ジョン・ヤラノンさん(30)の2人が搬送された。 3人は天井のウレタンをはがす作業をしていたが、終了時になっても戻らないことから同僚が確認に行き、倒れているのを見つけたという。同署が原因を調べている。 町関係者によると、会館は町の施設で、昨年8月末で閉館し、取り壊し工事中。 南越消防組合によると、エンジンつきの機械などを使って作業しており、一酸化炭素中毒の可能性もあるという。(佐藤美千代、乗京真知) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国的に悪天候、日航、全日空で国内線計94便が欠航 1万人に影響
藤田大道2024年3月20日 17時14分 強風や雪の影響で、20日は全国的に空の便に影響が出た。午後6時の時点で、日本航空と全日空では羽田、伊丹、福岡の各空港などを発着する計94便が欠航し、約1万人に影響した。 日本航空では、20日午後6時時点で国内線の66便が欠航し、7006人に影響が出た。 全日空では、午後5時時点で28便が欠航し、約3千人に影響が出たという。(藤田大道) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
下関沖でタンカー転覆、乗員11人のうち8人死亡 海保が捜索継続
有料記事 白石昌幸 安斎耕一2024年3月20日 17時55分 20日午前7時5分ごろ、山口県下関市の六連島(むつれじま)から北北西8キロ沖で停泊していた韓国船籍のケミカルタンカー「KEOYOUNG SUN(キョヨン・サン)」(870トン)から「船が傾いている」として救助を要請する118番通報があった。門司海上保安部の巡視船4隻と航空機2機を出動させた。同海保によると船は転覆している。乗員はインドネシア人など外国人11人で、9人をヘリで救助したが、うち8人の死亡が確認された。 門司海保は残る乗員2人の救助活動を夜通し続けるとしている。 門司海保によると、タンカーは18日午後6時ごろ、兵庫県の姫路港を出港し、韓国の蔚山に向かっていたという。強風で海が荒れていたため、20日午前0時6分ごろ、門司海保に天候が回復するまで待機する「緊急入域」を申請していた。午前2時5分ごろから六連島沖で停泊していたが、今朝になって転覆したという。 タンカーには有機化合物「ア… この記事は有料記事です。残り159文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「幕開け祝す演奏を」 中日ホールこけら落としに愛工大名電吹奏楽部
名古屋・栄の新たなランドマークとなる「中日ビル」が来月23日に全面開業するのを前に、館内の「中日ホール」が29日に先駆けてオープンする。 29、30日のホールのこけら落とし公演に選ばれたのは、地元の愛知工業大名電高校の吹奏楽部と、名古屋フィルハーモニー交響楽団で長年ポップスの音楽監督を務めてきたボブ佐久間さんによる「ポップスコンサート」。同地にあった中日劇場にゆかりのある演歌歌手やミュージカル歌手らをゲストに迎え、吹奏楽の伴奏で持ち歌を歌う。 2月20日に開かれた初めてのリハーサルでは、新体制となった吹奏楽部員計約150人が、ボブ佐久間さんの指導を受けた。同部は、プロ仕様にボブさんが編曲した映画音楽などのメドレーを演奏する。 ボブさんは、高校生の吹奏楽部の審査もしたことがあると言い、「高校生の吹奏楽はレベルが高い。嫌われる覚悟でちゃんとやり合って可能性を引き出したい」。同部の御手洗彩乃新部長は、「今年の名電の初お披露目の機会。ボブさんと部員一同でホールの幕開けを祝す演奏ができるようがんばりたい」と話した。 中日ホールは、新中日ビルの6階にあり、エンターテインメントで利用する場合は約600席の座席数を有する。 29日午後6時開演のゲストは渡辺真知子さん、中村美津子さん、コロッケさん、30日午後1時と午後4時半開演のゲストは水夏希さん、岡幸二郎さん、鈴木ほのかさん。入場料は全席指定で8800円で、各種プレイガイドで購入できる。(小原智恵) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「学ぶこと諦めないで」アフガン退避の名工大研究員、母国の学生支援
タリバン政権下のアフガニスタンから逃れ、名古屋工業大学で研究員として働く男性(37)がいる。男性は現地の大学の助教授だった。日本で自身の研究を続けながら、現地に残る学生のサポートもしている。「学ぶことを諦めない学生の力になりたい」。いつか帰国し、再び教壇に立ちたいと願う。 男性は、首都にあるカブール大の工学部で教えながら、在アフガン日本大使館でも働いていた。2021年8月、タリバンがカブールを制圧すると、身を隠す日々が続いた。タリバンは、前政権の関係者や外国の企業、団体で働いていた人を捜し回っていた。近所ではタリバンに殺害された人もいた。 日本政府が大使館職員とその家族らを順に退避させ、男性も4カ月待った末、21年12月に妻と3人の子どもと日本に避難した。 日本に着いてからも、様々な困難が立ちはだかった。日本大使館からは、職員契約の打ち切りを言い渡され、仕事や住まいは自分で見つけるよう告げられた。 そこで、留学経験があった名工大の教授に連絡を取った。同大で研究員として勤務できることになり、支援者らの助けによって名古屋の住まいも確保できた。 だが、母国では今も家族や親戚が身を隠しながら暮らしており、不安が絶えない。自身の日本での生活には経済的な制約も伴ううえ、言語の壁もある。 「アフガンの学生たちは、学ぶことを諦めなかった」 それでも、学ぶ環境があることは喜びだ。男性は今、豪雨で氾濫(はんらん)した日本の川の再生などを同大で研究しながら、非常勤講師も務める。 一方、タリバン政権下のアフ… この記事は有料記事です。残り562文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登地震、津波避難場所に指定の2寺院で割れた対応 行政の指針なし
東日本大震災の後、高台にある寺社が「津波避難場所」に指定されるケースが増えた。だが行政による運営の指針はなく、震災以来となる大津波警報が出た能登半島地震では、すぐ近くにある寺同士でも避難をめぐる判断がわかれた。僧侶らは行政との連携が必要だと訴える。 石川県七尾市の小高い丘に16の寺院が集まる「山の寺寺院群」。このうち、妙圀寺(みょうこくじ)では元日の激しい揺れで山門や墓が倒れ、本堂の壁にひびが入った。直後に大津波警報が出て、住民ら約40人が避難してきた。 本堂は危ないので、住職の鈴木和憲(わけん)さん(44)は、妻と一緒に境内にござや座布団を敷いた。津波避難場所といっても、市からの備蓄品はない。揺れが続き、暗くなる。恐怖と寒さで泣き出す子どももいた。 安易に動くのは危険だと思ったが…… そんな時、避難者の一人がスマホで、避難所の開設情報を見つけた。寺の近くにある小学校だが、移動中に低い場所を通る。津波の危険もある中、どのタイミングで移動すべきか。 「市から判断基準は示されていない。お寺に残ってとも、避難所に移ってとも言えず、ぼうぜんとするだけだった」と鈴木さんが振り返る。 小学3年の長男と避難していた宮田恵さん(41)は、いくつかの家族と一緒に避難所に移った。「安易に動くのは危険だと思ったが、あの寒さでは避難所に移ったほうが安全だと思った」と話す。結局、午後9時過ぎ、寺には誰もいなくなった。 一方、妙圀寺から約250メートルほど離れた本延寺(ほんねんじ)。約100人が避難していた。本堂は傾き、危なくて入れない。住職の河崎俊宏(しゅんこう)さん(55)らは寺にあった炭で火をおこし、暖をとった。夜になると、家に帰ろうとする避難者が出てきたが、町会長と一緒に「津波警報が解除されるまでは動かないほうがいい」と説得。多くの避難者が寺で夜を明かした。 二つの寺とも、津波避難場所に指定された後、市からの連絡は一度もなかったという。妙圀寺の鈴木さんは「住民の命を救うため、市から何らかの指針を示してほしいし、事前に話し合いの場がほしい」。河崎さんは「災害が起きたら政教分離うんぬんと言っていられない。目の前にある命を救うことが第一。市も寺も、一つになることが大切だ。今回の課題を市や寺、住民で解決していくことが欠かせない」と話す。 津波警報が長時間にわたって続いたとき、どう対応すればいいのでしょうか。記事の後半で専門家らが語ります。 内閣府によると、災害対策基… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共働きやめたら「俺に家事やらせるな」 高圧的になった夫、悔いる妻
関東に住む銀行員の女性は、30歳で結婚ラッシュを迎えた。母からは「いい人はいないの?」と心配される。共通の友人を介して知り合った男性とつきあい始めた。 まじめで穏やかな人。この人の前なら自然体でいられる。32歳で結婚した。 周りには寿退社する女性が多かったが、働き続けた。仕事にやりがいがあったし、経済的に自立していたかったからだ。 37歳で長男を出産後も、長男を保育園に預けて職場に戻った。 連載「ふたりのかたち」 幸せになるために、人生をともに歩むと決めたはず。でも、パートナーとの毎日が思い描いたものにならない人もいます。苦しみの原因は、改善策は。たくさんの「ふたりのかたち」を通して考えます。 「子どものためにきちんとしなきゃ」。帰りが遅くなっても一汁三菜を用意。寝る子は育つと午後9時までに寝かせた。 一方、夫は出産後から威張るような態度をとるようになった。「お風呂を洗ってやった」「運転してやった」――。何かをお願いするたび「してやった」と言う。それでも、けんかをしたくなくて言い返せない。 ある日、「俺は子育てを手伝ってやんないぞ」と言われた。「今まで手伝ってたの?」。そう聞くと、夫は否定しなかった。 職場で午後5時までに仕事を終わらせようと頑張れば、むしろ新しい仕事が降ってくる。家事も育児も「終わり」はない。わけもなく、涙が出るようになった。 大好きな読書に使える時間もない。自分がすり減っていくしんどさで、息子が小学校に上がる頃に退職した。 外で働いている人だけが偉いんじゃない それからだ。夫が高圧的にな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「世界一の古書店街」神保町に外国人の姿が…「蔦屋重三郎」人気で
150軒もの古書店が軒を連ね、「世界一の古書店街」とされる東京・神保町。最近、外国人の姿が目立っている。中でも1882(明治15)年創業の老舗「大屋書房」は、大人気の店の一つだ。どんな魅力があるのか――。 大屋書房は神田駿河台交差点、「神田神保町1丁目1番地」にある。 その店内に足を踏み入れると、江戸時代の黄表紙、洒落本、草双紙などの和本、浮世絵、古地図、妖怪資料などといったコレクションが所狭しと並ぶ。まるで江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に襲われる。 4代目店主の纐纈(こうけつ… この記事は有料記事です。残り802文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「なぜ病院を攻撃」善玉ハッカーの問い ロックビットの予想外の返信
世界中の企業や組織にサイバー攻撃を仕掛けてきた犯罪集団「ロックビット」が2月、日本や欧米の警察当局による国際共同捜査で摘発された。主要メンバーとされる2人が逮捕され、集団が使ってきたサーバーや暗号資産の口座などが各国で押収された。 摘発後、ロックビットのサイトには「現在、法執行機関の管理下にある」とのメッセージが表示されている。日本やアメリカ、欧州など10カ国の警察当局や法執行機関のエンブレムが並ぶ。「オペレーション・クロノス」と名付けられた共同捜査だ。 「やっとここまできましたね……」 摘発の発表を心待ちにしていた男性がいた。病院や学校にまで攻撃を仕掛けるロックビットに対し、思いとどまらせようと以前から活動していたホワイトハッカーの日本人男性だ。 男性は、各国のセキュリティー専門家の有志が集まり、立場を超えてサイバー攻撃に対処する国際グループの一員だ。グループもまた、ロックビットと交渉し続けた。 ロックビットとの攻防は果たしてどのようなものだったのか。男性やグループの創設者が摘発を機に、その内幕を明かした。 ロックビットの主要メンバーとされる人物に、男性は2022年1月26日午前2時52分、1通のメッセージを送った。 水面下で動いたホワイトハッカーたち 「あなたたちが攻撃をしている日本の病院の件が大きなニュースになっている」 その3カ月前の21年10月、ロックビットの攻撃で2カ月にわたり病院の機能が事実上停止した、徳島県つるぎ町立半田病院のことだった。 ロックビットはサイバー犯罪集団の名称だ。集団は標的とする組織のコンピューターに侵入し、ランサムウェア(身代金ウイルス)を仕掛けて組織のデータを暗号化させる。事業の継続が困難となった組織に対し、データを元通りにする代わりとして身代金を要求する。 こうした交渉の経過を、ロックビットの公式サイトに掲載する。組織が身代金の要求を断ると、盗み取った機密情報を暴露すると脅しをかける。「劇場型」のサイバー犯罪と言える。 米セキュリティー企業「レコーデッド・フューチャー」によると、ロックビットは19年後半から活動を続け、これまで2300以上の組織が被害を被ったという。被害組織の約6割が米国に所在し、最も被害を受けた業態は製造業、学校など教育関連、医療機関、建設という。 日本でも半田病院(21年10月)のほか、名古屋港コンテナターミナル(23年7月)など被害が相次いだ。警察庁の発表によれば、21年以降で100件を超えるという。 欧州警察機構の発表では、被害額は少なくとも数十億ユーロの規模に及ぶとされる。日本円で数千億円以上になる。 ロックビットはダークウェブに公式サイトを持ち、匿名のチャットスペースで被害組織などとやりとりする。このため実態は闇の中だった。 追い詰められたロックビット、見えてきた実態 数少ない手がかりは指摘されていた。チャットでキリル文字を使う時がある。ロシア・東欧系の人物が主要メンバーにいると考えられていた。 今回の共同捜査では実際に、ポーランドとウクライナでメンバー2人が逮捕された。 ランサムウェアを使う犯罪集団は複数ある。その中で、ロックビットによる攻撃を受けた被害組織の数が圧倒的に多い。 半田病院の件をロックビット側に伝えた日本人ホワイトハッカーの男性は、ウェブサイトに掲載されたニュースや映像も送った。「人命を脅かしてまでカネが欲しいのか」と内心、憤りを感じていた。 ロックビット側からの返信は予想外のものだった。 「私はその件に対し何も知ら… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル