米軍は、鹿児島県屋久島沖で昨年11月末に起きた墜落事故を受けた輸送機オスプレイの飛行停止措置を解除しました。日米両政府は事故原因を「特定の部品の不具合」としていますが、具体的には明らかにしていません。飛行を再開することに問題はないのでしょうか。 Q なぜ飛行を再開するのか。 A 乗員8人全員が死亡した墜落事故後、米軍は初期の調査で、機材の不具合によって事故が起きた可能性があるとみて飛行を停止した。その後の調査で、機体を動かす部品の不具合を事故原因として特定したとして「オスプレイの設計と構造に問題はない」と結論づけた。 Q 構造上の問題ではないと… この記事は有料記事です。残り1041文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同性婚を認めない現行規定は「違憲状態」 東京地裁判決
同性婚を認めない民法などの規定は憲法違反だとして、性的少数者8人が国を訴えた訴訟の判決で、東京地裁(飛沢知行裁判長)は14日、規定は「違憲状態」との判断を示した。1人あたり100万円の賠償請求は棄却した。 同種の訴訟では、昨年6月までに全国5地裁で判決が出ており、今回は東京の第2次訴訟。計6判決の内訳は、「違憲」が2件、「違憲状態」が3件、「合憲」が1件となった。この日の午後には、札幌高裁が高裁として初の判決を言い渡す。 一連の訴訟では、同性婚を認めていない民法や戸籍法の規定が、「法の下の平等」を定めた憲法14条や、「婚姻や家族に関する法律は個人の尊厳に立脚する」とした憲法24条2項などに違反するかが争われた。 今回の原告にはトランスジェンダーも 今回の原告には同性愛者だけ… この記事は有料記事です。残り305文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国に約1600頭の日本在来馬 流鏑馬、介護予防…、活用の道は?
馬と言えば競馬場で疾走するサラブレッドを連想しやすい。ただ、日本には古来より軍事や運搬、農耕に利用されてきた「日本在来馬」が存在する。 馬の遺伝情報を研究している競走馬理化学研究所の戸崎晃明・遺伝子分析課長によると、この馬の起源は4~5世紀ごろ、家畜化された大陸のモンゴル在来馬が朝鮮半島を経由し、飼養する技術を持つ人々とともに日本にやってきたことにあるという。 サラブレッドの体高約160センチに比べ、在来馬は110~135センチと大きくはない。その代わり、骨や蹄(ひづめ)が硬いため蹄鉄(ていてつ)をはかせる必要がない。山道や坂道の歩行も苦にせず、持久力もある。平時は主に荷物の運搬に活用されてきた。東日本では農耕馬として各農家で飼われた。元寇(げんこう)の際や戦国時代には、軍馬としても活躍したとされる。 ただ、その数は減っている… この記事は有料記事です。残り730文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
担任へSOS、その後も続いた性加害 市教委「どこかで話止まった」
黒田早織2024年3月14日 8時00分 兵庫県伊丹市の小学生女子バスケットボールクラブで起きた、複数の児童に対する強制わいせつ事件。神戸地裁伊丹支部は13日、コーチで元校長の相原信也被告(71)に懲役4年6カ月(求刑懲役7年)を言い渡した。 裁判の中では、被害児童の1人が小学校の担任に被害を相談したのに、対応が取られていなかったことも明らかになった。 昨年8月にあった児童の証人尋問によると、児童は21年11月ごろに担任へ「ストレッチだと言って体を触られる」と相談した、などと証言した。担任は「嫌やったら警察に相談したら」と返したという。 だがその後もこの児童は翌年4月ごろまで被害に遭い続けた。他の被害児童2人は、この相談時期の後にも被害に遭っていた。 子どもがSOSを発したのに、なぜ被害を止められなかったのか。 市教委によると、子どもから何らかのトラブルやハラスメントを相談された場合、教員は校長など管理職に報告。管理職の判断で市教委に共有し、関係機関につなぐことになっている。 今回のような学校外の地域スポーツで起きた事案だと、所管する市教委スポーツ振興課に情報共有され、何らかの対応が取られるのが通常の流れだという。 市教委は、取材に「この件は市教委に情報が入っていなかった」とし、「児童が担任に相談していたのならば、どこかで話が止まってしまったということになる」と回答した。 しかし、現時点で事実関係を調査する予定はないという。市教育長は「学校から市教委に連絡がなかったので対応のしようがなかった」などとコメントした。(黒田早織) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
先生はあの元日本代表 小学生向けにサッカー教室 さいたま
子どもにサッカーの楽しさを知ってもらおうと、2月17日、小学生が元日本代表から直接指導を受ける「サッカースクール」が埼玉スタジアム2002第4グラウンド(さいたま市緑区)で開かれた。抽選で選ばれた県内の小学1~4年の子ども約140人が参加し、憧れのスーパースターと一緒にプレーをしたり、サインをもらったりして、貴重な思い出をつくった。 催しは「朝日新聞 野人塾ジュニアサッカースクール」。朝日新聞社と埼玉中部朝日会が主催した。塾長は元日本代表で、浦和レッズでプレーし、「野人」の愛称で親しまれた岡野雅行さん。同じように元日本代表で元浦和の鈴木啓太さんも、ゲスト参加した。 子どもたちは心地よい晴天の下、岡野さんや鈴木さんと一緒にドリブルや、ミニゲームをして楽しんだ。ミニゲームでは、元日本代表の2人が華麗なパスやボールタッチを披露。子どもたちや保護者を驚かせた。子どもたちは笑顔を見せながら、グラウンドで懸命にボールを追いかけ、ゴールを狙った。プレーの前には、岡野さんと鈴木さんのトークショーもあった。川口市の小林遼希さん(10)は「参加できてうれしかった。シュートやパスの精度が高く、これがプロなんだと思った」とはにかんだ。 一方、岡野さんと2人でドリ… この記事は有料記事です。残り250文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
亡き夫の手帳にあった2度の「ありがとう」 見送った妻は筆を取った
三重県とみえ次世代育成応援ネットワークが募集した「ありがとうの一行詩コンクール」で、熊野市井戸町の間部伊佐子さん(78)の「亡き夫へ」など3作品が3部門の各最優秀賞に選ばれた。 「なかなかお互いに伝えられない大切な人への『ありがとう』の気持ち」がテーマ。15回目の今年度は5425作品の応募があった。 家族部門で最優秀賞の間部さんの「亡き夫へ」は、「夫を自宅で介護する日々。あなたから、たくさんの『ありがとう』の言葉をもらって頑張ってこれた私。残された手帳に『ありがとう』の文字が。涙がとまらないよ」 夫の義久さんがめまいで起き上がれず、救急車で病院に運ばれたのは一昨年11月だった。誤嚥性(ごえんせい)肺炎と診断されて22日間入院、ベッドの生活が続き歩くことが難しくなった。義久さんが「家に帰りたい」と訴えたため、自宅で介護を始めた。 間部さんは食事やトイレ、入… この記事は有料記事です。残り632文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
富山交番襲撃、再び裁判員裁判で審理 「地裁に差し戻し」判決確定へ
富山市で2018年に交番が襲撃され、警察官と警備員が殺害された事件で、最高裁第二小法廷(岡村和美裁判長)は、強盗殺人などの罪に問われた元自衛官、島津慧大被告(27)側の上告を棄却した。11日付の決定。被告を無期懲役とした一審・富山地裁判決を破棄し、地裁への審理の差し戻しを命じた二審・名古屋高裁金沢支部判決が確定する。今後、改めて富山地裁で裁判員裁判が開かれる。 被告は18年6月、富山市の交番で男性警部補(当時46)を殺害した後、警部補の拳銃で、近くの小学校にいた男性警備員(当時68)を射殺するなどしたとされる。 地裁は、拳銃を奪う強盗の意思が生じたのは「警部補殺害後の可能性がある」として、強盗殺人罪ではなく、殺人罪と窃盗罪で有罪とした。だが高裁は、被告の襲撃時の行動や供述から、拳銃を奪う意思を持って襲撃したと指摘。強盗殺人罪の成立を前提に審理し直すべきだとして、地裁に差し戻す判決を出した。 被告側が上告していたが、第二小法廷は決定で、上告ができる理由にあたる判例違反などがないとだけ判断した。(遠藤隆史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石神井公園駅前の再開発、土地明け渡しに「待った」 地裁が停止決定
東京都練馬区の西武池袋線石神井公園駅南口で進む再開発計画をめぐり、東京地裁(品田幸男裁判長)は13日、再開発組合が地権者の1人に対し、3月15日を期限として求めていた土地の明け渡しを、8月まで止める決定を出した。 再開発は「石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業」。駅前に地上約100メートルのビルなどを建設する計画で、2024年度に着工予定。南口地区では、公園からの眺望を守る目的で建築物の高さを「原則35メートル以下」と定めていたが、区が20年に緩和した。 地権者らが22年、緩和は違法で、これを前提とする再開発組合の設立認可も違法だと提訴。今年5月16日に判決が予定されている。一方、組合は2月に明け渡しを求め、原告の1人が執行停止を申し立てていた。 地裁は、設立認可をめぐる原告側の主張は「現時点で明らかに合理性を欠くとは言えない」と指摘。「慣れ親しんだ生活環境や地域社会とのつながりを失う損害は、一度失われれば回復が容易ではない」と述べ、判決言い渡しから3カ月、明け渡しを止めるのが相当だと判断した。 原告側代理人の福田健治弁護士は、決定から判決内容を見通すことはできないとしつつ「期待して良いのかなとは思う」と述べた。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カイロス自ら異常を判断、自律的に爆発 打ち上げ5秒、いったい何が
宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京)の小型ロケット「カイロス」初号機が13日午前、和歌山県串本町での打ち上げ直後に爆発した。民間ロケットとして国内初となる人工衛星の軌道投入に挑んだが失敗した。 安全に飛行できない恐れがあるとロケット搭載のコンピューターが自ら判断し、機体を破壊する措置をとったという。詳しい原因は分かっていない。 スペースワンによると、13日午前11時1分に打ち上がったカイロスは約5秒後、高度約50~60メートルで爆発。飛び散った破片により発射場周辺で火災が起きたが、消し止められた。けが人はなかったという。 豊田正和・同社社長は会見で「みなさんの期待に十分お応えできなかったことに深くおわび申し上げる」と頭を下げた。「一つ一つの試みにデータや経験があり、新しい挑戦への糧となる」と述べ、2号機以降への意欲をみせた。 スペースワンは、小型衛星の打ち上げ事業への参入を狙う企業として2018年に設立。カイロス初号機には、内閣官房の小型衛星(開発費用約11億円)を積んでいた。(石倉徹也) 打ち上げ再開のめどは未定 民間ロケットとして人工衛星を軌道に投入する国内初の試みは失敗に終わった。小型衛星の打ち上げビジネスへの一歩となるロケットは、打ち上げ約5秒後に爆発。いったい何が起きたのか。 会見を開いた宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京)によると、予定時刻の13日午前11時1分に打ち上がった小型ロケット「カイロス」初号機は約5秒後に爆発。機体は粉々になり、地上に落下した。 軌道投入をめざし積載していた内閣官房の小型衛星(開発費約11億円)も失われた。 ロケットは、位置や速度、電気回路などが正常かどうか、コンピューターが常に確認しながら上昇する。「そこに何らか該当するもの(異常)があったのだろう」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)でH2Aロケットの開発を手掛けた経験があり、会見でマイクを握った遠藤守・スペースワン取締役は推測した。 異常な信号を感知すると従来… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「立場に乗じて卑劣」バスケコーチに実刑 学校休みがちの被害児童も
2024年3月13日 21時00分 兵庫県伊丹市の小学生女子バスケットボールクラブで起きた強制わいせつ事件。「まさに自身の指導者としての立場に乗じた誠に卑劣で悪質な犯行」。神戸地裁伊丹支部は13日の判決でこう指摘し、コーチで元校長の相原信也被告(71)の行為を厳しく非難した。 判決は、被告が2021~22年、所属する小学校高学年の女子児童3人にそれぞれ複数回にわたって胸や下腹部を触ったり、自身の唇をなめさせたり、舌と舌を絡めさせたと認定。懲役4年6カ月の実刑を言い渡した。 事件を機に男性へ嫌悪感や不信感を抱き、うつ病と診断され学校を休みがちになった被害児童もいた。 判決もこの点に触れ「被告を信頼して娘をクラブに預けながら、逆に娘の心に大きな傷を負わせることになった母親らの処罰感情が厳しいのは当然」とした。 被告は公判で「被害者はうそをついている」などと終始否認し、唇をなめさせるなどした行為については「向こうからキスをしてきた」と主張した。 判決は、児童が訴えた被害の一部は「信用できるのではないかという思いもあるが、合理的疑いが残る」として認めなかった。だが証言の多くは信用できるとし、「自身の性欲を満たし続け、常習性が高い」と指摘した。 被告の指導者歴は約50年。性加害はいつからあったのか。 検察側は、約30年前に「練習中に股間を押しつけられ、被告が家に謝罪に来た」という当時の被害者の証人尋問を請求。だが地裁伊丹支部は「30年も前の出来事は立証証拠としての正当性を欠く」として認めず、明確にはならなかった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル