県内の公立高校の一般入試が5日にあり、101校で計約1万4900人が受験した。合格発表は15日午前9時。 福岡県教育委員会によると、全体の問題数は前年と変わらず150問。論述式問題は数学で1問増えたが、国語で3問、社会で3問減った。県教委は「受験生が十分考えられるよう、1問あたりに割ける時間を多くした」と説明した。各教科60点満点で計300点満点。県教委は各教科の平均点について国語36・3点、数学32・7点、社会33・6点、理科33・5点、英語34・6点、合計170・7点(得点率56・9%)と予想。難易度は前年並みとしている。 県教委によると、糸島高校で試験監督者が入室合図の予鈴を試験開始と間違え、予定より5分早く試験を始め、10秒後に中断させるトラブルがあった。他の会場と合わせるため試験を10秒早く終了させ、影響はなかったとしている。 合格発表は全ての学校で掲示するほか、県教委のホームページでも確認できる。(椎木慎太郎) ■各教科の分析 <国語> 今年度も、例年通り<一>説明的文章、<二>文学的文章、<三>古典、<四>作文の4題構成だった。作文を除いた論述問題の配点が、昨年度の17点から、今年度は9点と、大幅に減っている。 <一>では、文章問題のほかに、「国語の特質に関する事項」が出題され、読解力・表現力だけでなく、漢字や語句、文法についての基礎知識も問われた。<二>では、表現技法名を書かせる問いが出題されたのが目新しい。また、主人公の心情を読み取り、簡潔にまとめて論述する力が問われた。 <三>では、「貞観政要」の古文と現代語訳を比較して読み、登場人物の発言内容・考えを的確に理解する力が求められた。<四>は、読書量を増やす取り組みについて、【資料】から適切な項目を選び、自分の知識や経験と結びつけて書く出題だった。条件通りに書くことができたかどうかがポイントだ。 <数学> 今年度は全領域から出題され… この記事は有料記事です。残り1449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アマゾン「影響は見込まれない」 長崎の配達員が8日にスト計画
寿柳聡2024年3月5日 22時00分 ネット通販大手アマゾンの荷物の配送を取り扱う運送会社間のトラブルをうけ、職を失う恐れがあるとして、長崎県内の担当配達員らが就業継続を求めて8日にストライキを計画していることについて、アマゾンジャパンは朝日新聞社の取材に、「現状、お客様への配送に対する影響は見込まれません。通常通り、お届け予定日を守ってお届けするように努めます」などとコメントした。 配達員は、アマゾンから配送業務を請け負っている運送会社(横浜市)の下請けである埼玉県川口市の運送会社と個人事業主として契約している約80人。運賃の架空請求を巡るトラブルをきっかけに、昨年12月に川口市の運送会社が契約終了の通告を受けたのに伴い、長崎の配達員が失職する可能性が浮上した。 川口市の運送会社によると、ストで影響をうける長崎市と諫早市の拠点は1日計約8千個の荷物を配送している。長崎県内のアマゾンの配送は、大手運送会社を含め複数の業者が担っているという。(寿柳聡) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
6年前に姉にも不凍液、殺害容疑で6日再逮捕へ 次女殺害容疑の両親
有料記事 遠藤美波 長妻昭明 増山祐史2024年3月5日 23時00分 東京都台東区の自宅マンションで昨年3月、次女(当時4)に不凍液などを飲ませて殺害したとして両親が逮捕された事件で、警視庁は5日、2018年に父親の姉に不凍液を飲ませて殺害したとして殺人容疑で2人の逮捕状をとった。6日にも再逮捕する。捜査関係者への取材で分かった。 実子に対する虐待殺人事件は、家族に対する連続殺人事件に拡大する見通しとなった。 捜査関係者によると、再逮捕されるのはいずれもホテル運営会社役員の細谷健一(43)、妻の志保(37)の両容疑者。2人は共謀して18年4月ごろ、健一容疑者の姉で会社員の細谷美奈子さん(当時41)に不凍液「エチレングリコール」を摂取させ、同月29日午後ごろ自宅で中毒により殺害した疑いがある。 美奈子さんは当時、両容疑者と同じマンションの別の部屋に住んでいた。勤務先に2日ほど出勤せず、親族の女性が不審に思って110番通報。警察官らが室内で倒れている美奈子さんを見つけ、その後に死亡が確認された。行政解剖され、死因に不審な点は見つからなかったという。 5年経った23年3月、次女の美輝(よしき)ちゃんが死亡し、体内からエチレングリコールの成分が検出された。保存されていた美奈子さんの腎臓を調べると、エチレングリコールを摂取した際に体内で確認される代謝物質「シュウ酸カルシウム」が確認された。美輝ちゃんと美奈子さんが亡くなるそれぞれ数日前、両容疑者のどちらかがネットでエチレングリコールを買っていたという。 部屋に自由に出入り 経営めぐるトラブルも 美奈子さんの部屋の鍵は、健… この記事は有料記事です。残り751文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波警報の通知、届いたのは到達予想2分前 兵庫県アプリが設定ミス
災害時の緊急情報を伝える兵庫県の「ひょうご防災ネット」で、能登半島地震の津波警報の通知が、30分ほど遅れていたことが分かった。実際にアプリ利用者らに通知されたのは、県北部での津波到達予想時刻の2分前だった。設定のミスが原因で、5日の県議会で問題視する声が上がった。 ひょうご防災ネットは地震や津波などの災害時に、アプリとメールで警戒や避難の情報を通知している。県によると、アプリのダウンロード数は約35万1千。 能登半島地震が発生した1月1日、気象庁が午後4時22分に県北部へ津波警報を発令。防災ネットでは本来、これを受け自動で津波警報が利用者に通知されるはずだったが、通知が出ず、午後4時58分に県が手動で出したという。県北部への津波到達予想時刻は午後5時だった。 昨年11月にシステム変更をした際、委託業者が設定ミスをしたことが原因だという。県の担当者は「再発防止のため、県によるチェック体制などを検討する」としている。(鈴木春香) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡崎署の勾留死、元警部に罰金80万円 遺族は民事で責任追及へ
愛知県警岡崎署の留置場で2022年12月に勾留中の男性(当時43)が死亡した事件で、名古屋簡裁は、業務上過失致死罪で略式起訴された留置主任官だった元警部(46)=依願退職=に、罰金80万円の略式命令を出した。2月29日付。 男性の父親(72)は取材に「処分が軽すぎて、はらわたが煮えくりかえる思いだ。警察も検察も裁判所もお互いをかばい合って、真実をもみ消そうとしている」と憤りをみせた。今後、愛知県警を相手取って損害賠償訴訟を起こす方針だという。 名古屋地検によると、元警部は、精神疾患のある男性が保護室で約55時間飲食せず、重度の脱水症で意識障害も生じていたのにこれを看過し、わずかに水を与えるのみで漫然と放置して高度脱水による急性腎不全で死亡させたとされる。 この事件では、元警部のほか、当時の署員8人も特別公務員暴行陵虐などの疑いで書類送検されたが、いずれも不起訴となっている。 遺族「権力が好き勝手に・・・」 「ひと一人を死なせて80万円で済むはずがない。これは許さない」。愛知県警岡崎署の留置場で勾留中の男性(当時43)が死亡した事件で、業務上過失致死罪で略式起訴された当時の警部(46)=依願退職=に罰金80万円の略式命令が出た。男性の父親(72)は今後、県警の過失責任を追及するための民事裁判を起こす考えを明らかにした。 名古屋簡裁が検察側の略式起訴を不相当だと判断すれば正式な裁判となり、公開の法廷で真相解明がなされる可能性があった。今回の略式命令によってその可能性がほぼなくなった。 同簡裁が今回の命令を出したのは略式起訴された翌日だった。男性の父親は「裁判所はろくに審理しなかったのではないか。権力が好き勝手にやっていると思えてならない」と憤る。 この事件では留置主任官だっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現職スクールカウンセラー、多数が不採用に 労組に相談相次ぐ 東京
東京都内の全公立小中高校に配置されているスクールカウンセラー(SC)の採用をめぐり、SCらが加入する労働組合が5日、都内で会見し、都教育委員会に採用方法の見直しを求めた。都の規定の影響で、2024年度採用では多数の現職SCが不採用となり、労組には約70件の相談が寄せられているという。 会見したのは、東京公務公共一般労働組合心理職ユニオン。 都教委は13年度からSCを全校に配置。例年1500人程度を公募している。当初は非常勤特別職だったが、20年度から、任期が1年以内の会計年度任用職員へ移行。現職SCは面接を免除し、校長らによる評価を考慮する「公募によらない採用」をしてきた。ただ、都は、この方法での採用は「上限4回」と規定している。 多くのSCが今年度で上限に達したため、24年度採用では、新規の応募者と同じく、書類と面接による選考を受ける必要があった。都教委によると、「上限4回」に達した人では、1096人が応募し、250人(22・8%)が不合格または補充任用(補欠合格)だった。新規では、783人が応募し、342人(43・7%)が不合格または補充任用だった。 会計年度任用職員について… この記事は有料記事です。残り301文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ALS患者に対する嘱託殺人などの罪、医師に懲役18年判決
有料記事 西崎啓太朗 北沢拓也2024年3月5日 17時02分 知人の元医師の父(当時77)を殺害したほか、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)から依頼を受けて殺害したとして、殺人や嘱託殺人などの罪に問われた医師、大久保愉一(よしかず)被告(45)の裁判員裁判の判決が5日、京都地裁であった。川上宏裁判長は懲役18年(求刑懲役23年)を言い渡した。 判決によると、大久保被告は、元医師の山本直樹被告(46)=控訴中=と共謀。2011年3月、長野県内の病院に長期入院中の山本被告の父を退院させ、都内のアパートで殺害した。また、19年11月、京都市内のALSの女性のマンションを訪れ、女性から依頼を受け、胃に直接栄養を送る「胃ろう」に薬物を注入し、急性薬物中毒で殺害した。 大久保被告はこれまでの公判で、嘱託殺人罪について起訴内容を認めた一方、「女性の願いをかなえるためだった」と説明。弁護側は大久保被告が殺害しなければ、女性は「望まない生」を強いられることになったと指摘し、「殺害行為は正当で、無罪にすべきだ」と訴えていた。 川上裁判長は、大久保被告が… この記事は有料記事です。残り308文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外国人の「育成就労」制度、留学生らにも門戸 識者「規範が変わる」
「技能実習」制度に代わり、外国人労働者を受け入れる「育成就労」制度の対象は、海外から訪れる外国人に限られない。すでに日本に滞在している外国人にも門戸が開かれ、未熟練の外国人労働者の大きな受け皿になる可能性がある。 技能実習は、途上国の外国人が日本で働きながら技能を身に付け、帰国後に母国の発展に貢献してもらう「国際貢献」を看板に掲げてきた。そのため、来日前の実務経験を求めるなど海外からの受け入れを前提とし、他の在留資格から変更することはできなかった。 一方、新たな育成就労は「人材確保と育成」が目的となり、海外からの受け入れを前提とした制度ではなくなった。 大学や日本語学校、専門学校に通う「留学」や、外国人労働者や留学生の配偶者と子どもら「家族滞在」の在留資格で日本に滞在している外国人は現在、「資格外活動」の許可を得ても、週28時間までしかアルバイトで働けない。 だが、育成就労への変更が認… この記事は有料記事です。残り1596文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 多民社会 日本はすでに多くの外国ルーツの人たちが暮らす「多民社会」になっています。社会の変化と課題を見つめます。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登半島地震で被災した宗教者 信者や氏子と共に、復興への一歩
能登半島地震で被災した宗教者は、信者や氏子のために活動している。家族と離れても被災地に残った宮司もいれば、被災者との交流の場を開く司祭もいる。自らも被災者でありながら、ともに祈り、ともに生きる宗教者たちを追った。 石川県輪島市門前町の専徳寺。2月上旬、崩れ落ちたままの本堂を前に、住職の吉岡聡さん(61)が言った。 「いつまでも、うだうだ言っていても仕方がない。何かやらなければ、何も始まらない」 元日は午前中に法要を営み、約40人の門徒とお経をあげた。夕方、庫裏でくつろいでいて、激しい揺れに襲われた。約16メートル四方の本堂は全壊。庫裏や山門も傾いた。 翌朝、門徒が「寺は大丈夫ですか」と訪ねてきた。つぶれた本堂を見て涙し、手を合わせる門徒もいた。 65歳の門徒の女性が、倒れた自宅の下敷きになって亡くなった。火葬ができず、10日以上も遺体安置所に置かれたままだった。棺の前でお経をあげた。悔しさが込み上げてきた。 「地震のわずか5時間前に、お寺で一緒にお経を唱えたばかりだった。いつものようにお寺から出るときの笑顔が思い浮かぶ。こんなところに、たったひとりで……。ごめんよ」 お寺は何のために? 本堂の半地下には納骨堂があり、約500体の遺骨がまつられている。寺をこのままにしておけないが、どの宗派にも属さない単立寺院のため、宗派からの援助はない。被災した高齢の門徒に寄付を頼むわけにもいかない。再建に向け、クラウドファンディングで寄付を募ることにした。 「地震で感じさせられたのは、寺は何のためにあるのか、ということ。これから、どう生きるのか。門徒とともに歩んでいく。それが僧侶の役割だと思う」 同県珠洲市正院町の羽黒神社も、本殿や拝殿が全壊した。神輿(みこし)を保管する倉庫も壊れた。市内でも被害が大きい地区。氏子の多くは家が崩れ、亡くなった人もいる。 宮司の高山哲典さん(58)は、大みそかから徹夜だった。初詣でにぎわう元日、午後になって自宅に戻った。しかし、地震直後の大津波警報で小高い場所に逃げ、その晩に避難所に身を寄せた。 妻や母は、県内のほかの市町へしばらく避難したが、高山さんはひとり残った。 羽黒神社では東日本大震災で被災した宮司が手を差しのべてくれました。記事の後半でカトリックの司祭の活動も紹介します。 「ここから離れれば生活は楽… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新藤経済再生相「適切に報告」繰り返す 政治資金、団体間移動の指摘
新藤義孝・経済再生担当相は5日の閣議後の記者会見で、政治資金を団体間で移動させて使途をわかりにくくさせていると指摘を受けていることについて「法律にのっとって適切に報告している」と繰り返した。同様の「資金移動」が確認された自民党の茂木敏充幹事長は4日の記者会見で「透明性の向上を図っていくことも検討していく」と述べていた。 新藤氏と茂木氏の政治資金をめぐっては、それぞれの国会議員関係政治団体から、住所や会計責任者が同一の「その他の政治団体」に2022年までの10年間で億単位の政治資金が移されていた。国会議員関係政治団体よりも「その他の政治団体」は金の使途に関するルールが甘く、大半が何に使われたのかわからない状態になっている。 会見で認識を問われた新藤氏は「活動実態にあわせて報告している」と述べ、問題ないとの認識を示した。 新藤氏の場合、自身が代表を… この記事は有料記事です。残り414文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル