メダカの稚魚を飢餓状態にすると、オスに特有の「Y染色体」がないにもかかわらず2割ほどが精巣を持つようになったと、名古屋大や山形大などのチームが発表した。脂質の減少の影響で、オスの体になったと考えられるという。魚には性転換する種が多いといい、養殖などへの応用が期待できるという。
哺乳類やメダカの「性染色体」にはXとYがあり、Y染色体を持つことによって体はオスになる。
研究の発端は、孵化(ふか)する直前にメダカの卵黄を除去したこと。メスになるはずの個体の中から、オスの体を持つ個体が現れたという。卵黄に含まれる栄養が関わっているとみて、名古屋大の栄雄大・博士研究員がエサをやらずにメスの稚魚を5日間育てたところ、2割が精巣やオス型のヒレを持つようになったという。
そこでチームは、エサを与えた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル