長崎市の私立海星高2年の男子生徒(当時16)が2017年4月に自殺したのは、学校がいじめ防止対策推進法に基づく対策を怠ったのが原因などとして、遺族が4日、学校側に約3200万円の損害賠償を求めて長崎地裁に提訴した。
生徒の自殺後、学校側が設置した第三者委員会は18年11月、「さんざんdisられた(けなされた)」などと記された手記などを元に、空腹時のおなかの音をからかうなどの「同級生によるいじめ」を自殺の主な要因に挙げ、教師による理不尽な指導や学習に対する悩みや焦りが重なったと指摘した。
一方、学校側は「論理的な飛躍がある」として不服の姿勢を示し、報告書の受け入れを拒んでいる。
訴状で遺族側は、学校側が教員のいじめ研修や生徒のいじめ教育をしなかったことや、調査結果を受け入れなかったこと、遺族に対して誠実に対応しなかったことなどが、いじめ防止法に違反すると主張。学校側に損害賠償とホームページへの謝罪文の掲載を求めている。
報告書の受け取り拒否、遺族が抱える思い
この日記者会見した母親(5…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル