大滝哲彰 朝倉義統 山田健悟
石川県能登地方を震源とする地震が起き、珠洲(すず)市で震度6強を観測してから12日で1週間。揺れはいつ終わるともしれず、過疎地の高齢者は壊れた家をどうするか苦しい決断を迫られている。
11日、珠洲市内では一般のボランティアの受け付けが始まり、家のがれきの撤去などが本格化した。県によると、珠洲市内の住宅被害は11日時点で全壊15棟、半壊13棟を含む628棟に上る。
被害が大きい正院地区の男性(79)は親戚宅に身を寄せながら、応急危険度判定で「危険」とされた自宅の片付けを妻(77)と続ける。「もうこの家はだめだ」。ねじれた柱や床の傷を見るたび、そんな思いになる。
近所の家が倒壊「次はうちか」
市内では2020年12月ご…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル