大しけが続いた北海道内の日本海沿岸に、人の背丈をはるかに超える真っ黒な巨大漂流物が相次いで漂着した。鎖でネット状につながれた数十本の廃タイヤでくるまれた不気味な物体。その正体は――。
漂着したのは北海道留萌市三泊と石狩市浜益区の海岸で、留萌では2月2日、石狩では同25日に打ち上げられた。重さ3~5トン、長さ6メートル、高さ4・5メートルの俵型。分厚いゴム製で空気で膨らませてあった。漂着後、道が海に流れ出さないように重機で高い場所へ移動し、固定している。
道によると、この物体は大型船が接岸したり、洋上で別の船と接したりする際、船体を傷めないよう間に挟む「防舷材(ぼうげんざい)」だという。刻印などからインド製とみられ、道内では使われていない。船から外れて流されたとみられるという。
留萌では国道232号のすぐ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル