保坂知晃
「ついのすみかを日本でどこかで選ぶ時期が来たら、この地域は重要な候補地として考えています。そのくらい感動しました」――。亡くなった音楽家の坂本龍一さんは2012年3月、岐阜県東部の森林を訪れた際、こんな言葉を残していた。古田肇知事が3日の定例会見で、生前のやりとりを紹介した。
坂本さんは自ら代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」を設立。12年3月に岐阜県の中津川市加子母と、隣の東白川村の森林2組合や県と、森林づくりを進める協定を結んだ。
古田知事は締結に際し、坂本さんと加子母地区の森林を視察した。「思慮深い方で、森林への関心の深さを感じた」という。
その際、印象に残ったエピソードとして冒頭のやりとりを紹介。「(坂本さんは)この森のすばらしさ、環境の良さに感激したと言っていた」と話した。(保坂知晃)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル