ネット上で「ヒトの顔に見える」と全国的な話題になったバイカルアザラシの赤ちゃんを飼育する鳥羽水族館(三重県鳥羽市)が、一般公開を始めた。人なつっこくて愛らしい様子で早くも人気を集めている。
赤ちゃんが生まれたのは2020年2月22日。生年月日に「2」が「五つ」つき、新型コロナウイルスの感染が拡大した「困難な時期だからこそ、ニコニコと笑顔でいよう」という意味を込めて、「ニコ」と名付けられた。
水族館のツイッターなどでニコの様子を配信したところ、「顔がおじさんのように見える」と一躍有名になった。担当飼育員の北美香さん(46)は「バイカルアザラシはほかのアザラシより小顔なうえ、大きな目が正面についているので、角度によっては人間のように見える」と話す。
生まれたときに3・7キロだった体重は14・9キロまで増え、アジやシシャモを1日に2キロ分食べるなど順調に成長している。推定30歳の母「うなりこ」や、推定17歳の父「クチャ」など、ほかの6頭と一緒の水槽で飼育されている。(安田琢典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル