「黒人の命は守るべきだ」「差別をやめよう」ーー。東京都内・渋谷で6月14日午後、様々な国出身の人々がシュプレヒコールをあげ、人種差別に反対するマーチを実施した。アメリカのミネアポリスで、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさん(46)が、警察官に首を膝で押さえつけられ死亡した事件から約3週間。全米各地だけにとどまらず、世界各国で「#BlackLivesMatter(黒人の命は大切だ)」と訴える抗議活動が広がっている。【BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子】 【写真】人々が渋谷の街で掲げた、23枚の「願い」「訴え」「怒り」
午後3時、小雨が降る渋谷の代々木公園に集まった人々は、思い思いの「訴え」が書かれたプラカードを掲げ、公園通りを下り渋谷駅前のスクランブル交差点や明治通りを通り、原宿まで約1時間ほどのルートを歩いた。 主催者によると、この日実施されたマーチは、関東在住のアメリカ人や、日本人らによって運営された。 アメリカでジョージ・フロイドさんの死亡をめぐり各地で大規模な抗議が展開される中、日本在住のアフリカ系アメリカ人らでも、「声をあげよう」と話し合いはじめたことがきっかけだ。 数人規模での抗議を始め、日本でも大規模なマーチ実施について話し合い、東京と大阪での実施を決めたという。 もともとは500人規模を予定していたが、NHKによると数千人がマーチを歩いた。午後3時に出発したマーチが1時間後、代々木公園に戻って来ても、まだ出発していない参加者もいた。 新型コロナウイルスの感染予防対策で、参加者はマスクを着用してマーチを歩いた。
「もう終わらさないといけません」
マーチに参加したカメルーン出身の大学生、ムブモド・ノォフス・ハンフリー(24)さんは「世界中の黒人などの殺害をとめてと主張するために参加しました」と話す。 「黒人などへの人種差別の問題に関しては、本当に長い間闘ってきた問題です。もう終わらさないといけません。今年を最後にしなければいけない」 「大学の日本人の友人ともこのことについて話します。今回、各国の人たちが集まって、人種差別のために闘ってくれているのは本当に喜ばしいことです」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース