森下友貴、仁村秀一
静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う河本千奈ちゃん(3)が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件から12日で1週間がたった。保育施設の送迎バスに幼児が取り残される事件がなくならないことを受け、埼玉県狭山市の武蔵野短期大学付属幼稚園は12日、園児が車内から助けを求める訓練を行った。
職員らから要望があり、近くの埼玉県警狭山署の協力で、訓練が実現。年少の園児や保護者、職員ら約100人が参加した。ほかの園児にも13日以降に教える。
警察官が園児に車内に取り残されたら運転席に移動してクラクションを鳴らすよう説明。その後、送迎バスを使って方法を教えた。警察官にアドバイスを受けた職員が「手で鳴らなければお尻や水筒を使って押さえつけるんだよ」などと声をかけた。
園は事故抑止のため、運転手と同乗職員による降車時の車内のダブルチェックのほか教室での再確認などに取り組んでいる。今後も徹底するという。(森下友貴、仁村秀一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル