東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事(78)の会社が、大会スポンサーの紳士服大手「AOKIホールディングス」(横浜市)側から多額の資金提供を受けたとされる事件で、東京地検特捜部が、AOKI側からの依頼(請託)はスポンサー契約と公式ライセンス商品の承認の2点とみて、受託収賄容疑で捜査していることがわかった。
特捜部は28日、AOKI本社を贈賄容疑で捜索した。捜索は、26日の高橋元理事の会社とスポンサーを募集した広告大手「電通」、27日の青木拡憲(ひろのり)AOKI前会長(83)宅などに続き、3日連続となった。
関係者によると、高橋元理事が代表のコンサルタント会社「コモンズ」は2017年にAOKIの子会社とコンサル契約を結び、21年までに少なくとも計約4500万円を受領したという。組織委は契約翌年の18年にAOKIをスポンサーに選定し、公式商品のスーツ販売などを承認した。
特捜部は、高橋元理事はスポンサー選定と公式商品の承認について青木前会長から依頼を受けて電通や組織委側に働きかけるなどし、コンサル料名目で賄賂を受け取ったとみている。
組織委元理事の反論は
高橋元理事は27日に特捜部…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル