山本逸生
SNSの「闇バイト」募集に応じた男女らと共謀し、京都市の時計店から腕時計(6900万円相当)を奪ったなどとして、五つの事件で強盗などの罪に問われた建設業の伊藤一輝被告(30)の裁判員裁判の初公判が21日、大阪地裁であった。伊藤被告は京都の事件と大津市の建造物侵入未遂事件について「『ルフィ』と名乗る人物の指示に従った」と述べ、起訴内容を認めた。他の事件は無罪などを主張した。
弁護側は京都、大津両事件について、起訴内容を認めた上で、「ルフィを名乗る人物の指示で、関与は従属的。ルフィにだまされた面がある」と主張した。
京都事件を巡っては、フィリピンが拠点の特殊詐欺グループ幹部とされる今村磨人(きよと)被告(39)が「ルフィ」を名乗って指示したとして、今年6月、警視庁に強盗容疑で逮捕されている。
伊藤被告は昨年5月、他の男女らと共謀し、京都市中京区の時計店で従業員を脅し、腕時計41点を奪った強盗のほか、大阪市北区の逮捕監禁致傷など▽同市浪速区の強盗致傷▽大津市の建造物侵入未遂▽大阪府守口市の公務執行妨害など、五つの事件で起訴された。
判決は9月1日に言い渡される予定。(山本逸生)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル