少年に入れ墨させたなどとして、福岡県公安委員会は4日、指定暴力団山口組傘下組織、荒川康志幹部(55)=福岡県宗像市=と、指定暴力団道仁会傘下組織、池末文人組長(65)=同県柳川市=に、暴力団対策法に基づく再発防止命令を出し発表した。
福岡県警組織犯罪対策課によると、荒川幹部は、昨年7月ごろ、宗像市の飲食店で、当時18歳の少年に、「入れ墨代出すけん、入れてこい」「入れ墨を完成させないと中途半端やろうが」と、入れ墨を入れることを強要し、同法の「少年に対する入れ墨の強要等の禁止」に違反した。また、同時期に、別の少年(当時18)に対しても、同様に強要したことから、反復の恐れがあり、再発防止命令を出したという。
池末組長は、2人の少年に対し、昨年8月ごろ~今年5月ごろ、自宅で入れ墨を施した。荒川幹部と池末組長は知人関係という。
荒川幹部は、2人の少年に「ヤクザをしろ」「俺がこれから教えていくけん」などと山口組への加入を強要していて、同法の「加入の強要等の禁止」違反でも再発防止命令を受けた。少年2人は、暴力団には加入していないという。
昨年末時点の県内の構成員は、山口組が130人、道仁会が180人。県警は、暴力団も高齢化が進んでおり、若年層を勧誘しているとみている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル