第78期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の8回戦5局が29日、東京と大阪の将棋会館で一斉に指された。7回戦終了時点で既に挑戦を決めていた渡辺明三冠(35)は糸谷哲郎八段(31)に勝ち、8勝0敗とした。
渡辺三冠は前期、B級1組で12勝0敗の成績で昇級。2期ぶりのA級は首位を独走して初の名人挑戦を決めた。2月27日に静岡市で指される9回戦では、三浦弘行九段(45)と対戦する。
一方、久保利明九段(44)は降級が決まった。残る降級枠は一つで、糸谷八段、佐藤天九段、木村王位に降級の可能性がある。永世名人の資格を持つ羽生九段は残留を決めた。
29日の結果は以下の通り(左が勝ち)
渡辺明三冠(8勝0敗)―糸谷哲郎八段(3勝5敗)
広瀬章人八段(5勝3敗)―佐藤天彦九段(3勝5敗)
稲葉陽八段(4勝4敗)―佐藤康光九段(4勝4敗)
久保利明九段(2勝6敗)―三浦弘行九段(4勝4敗)
羽生善治九段(4勝4敗)―木村一基王位(3勝5敗)
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渡辺三冠は8回戦の対局後、取材に応じた。一問一答は以下の通り。
――今日の将棋を振り返って。
途中からは後手(糸谷八段)に言いなりになっていた。言いなりになっていたら、良くなっていた。終盤は先手(渡辺三冠)が指せている変化が多かった。
――ここまで8戦全勝です。
8勝したのは初めて。これまで…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル