多くの日本人にとってあまりなじみはないが、外国人たちにとっては、時に人生、さらに命までも左右する役所が「入管」(出入国在留管理庁)だ。その入管のあり方を問う映画がいま、相次いで公開されている。
将来の夢に向け、大学をめざして頑張る女子高校生。バイト先に気になる男の子もいる。そんな日常がある日、すべて失われる。
5月から全国の主要映画館で上映されている「マイスモールランド」は、埼玉県で育ったクルド人の高校生が主人公。父親やきょうだいと共に難民申請が却下され、いきなり在留資格を失う。入管への収容こそ免れたものの、「仮放免」という立場なので、父親が家族のために働くのも、橋の向こうの東京へ勝手に行くのも許されない。
「マイスモールランド」のほか、入管をテーマにした2本の映画を紹介します。いま、このテーマが「あつい」理由とは。
フィクションだが、日本で実…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル