狩野浩平
2020年10月に東京都調布市で起きた東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事による陥没事故の現場付近で18日、住民らが、東日本高速道路(NEXCO東日本)が進める地盤補修や住宅解体工事に対して抗議活動をした。
現場付近では、トンネル工事で緩んだ地盤の補修に向けて、対象区域の住宅解体工事が17日に始まった。18日は、解体工事の作業場の「入間川ぶんぶん公園」前に住民ら約20人が集まり、マイクを握ってそれぞれの思いを語った。
陥没現場と同じ同市東つつじケ丘2丁目に住み、外環道トンネル計画ルート上に自宅がある藤原奈津子さん(46)は「勝手に地下を掘って、失敗して。なぜ私たちが振り回されなければいけないのか。補修工事の騒音や工事車両による交通事故も不安だ」と訴えた。
トンネル工事は住民同意が要らない大深度地下使用法が適用され、地下約50メートルで進められた。同社は約40メートルのコンクリート柱を地中に多数置く地盤補修工事を予定している。(狩野浩平)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル