岡山市で5歳だった女児が鍋の中に立たされるなどの虐待を繰り返し受け、今年1月に死亡した事件で、有識者で構成する市の審議会分科会は11日、検証報告書を市へ提出した。2020年9月に女児が全裸で墓地に立たせられた際、岡山県警が「命が心配」と市の児童相談所(児相)に伝えていたことが明らかになった。報告書は、市側の対応について「重大な危険を伴う事案という評価がなされていなかった」などと指摘した。
事件では、同市の西田真愛(まお)ちゃんに暴行を繰り返して今年1月に6歳で死亡させたとして、母親の彩被告(34)と、交際相手で内装工の船橋誠二被告(39)が逮捕監禁致死と強要の罪で起訴されている。
両被告は2021年9月、真愛ちゃんを鍋の中に長時間立たせたり、指を口に押し込み嘔吐(おうと)するよう要求したりといった虐待を繰り返した末、同月25日に布団に巻いて放置。真愛ちゃんを低酸素脳症にさせ、約4カ月後に死亡させたとされる。
分科会は、真愛ちゃんの虐待…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル