山間に田園が広がる石川県輪島市町野町の川西地区。山崎良治さん(87)は1月1日、同居する長男夫婦を市内の親類宅へと送り出した。
2階建ての家は約50年前、腕利きの大工だった山崎さんが自分で建てた。長年一緒に暮らした妻には昨春先立たれた。一人きりの留守番だった。
1度目の地震の後、関東地方にいる長女が心配して実家に電話をかけた。「大丈夫だ」。山崎さんはそう答えたが、まもなく音声が途絶えた。
外出先で地震に襲われた長男…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル