「今まで野球をしてきた中で、一番幸せでした」「今でも夢なんじゃないかと思う」
試合後、ユニホーム姿の倉吉東OBたちはみな笑顔だった。3年前に来るはずだった甲子園の土を踏みしめ、関西の強豪相手に好試合を演じた。
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で29日に開幕した「あの夏を取り戻せ 全国元高校球児野球大会」。コロナ禍で全国選手権大会が中止となった2020年に球児が果たせなかった「甲子園出場」を実現しようと、東京の大学生らが企画。当時、全国各地で開かれた独自大会の優勝校など42チームが参加した。
20年の鳥取県の独自大会で優勝した倉吉東は、今大会の参加チームの中から抽選で、甲子園で試合が出来る4チームに選ばれ、関大北陽(大阪)OBと対戦した。
3年前、倉吉東はマネジャーも含め3年生23人。この日、1人だけ都合で来られなかったが、22人が結集。試合は、捕手の金居大太郎(おおたろう)さん(21、同志社大商学部)が難しいファウルフライを体を回転させながら好捕するなど、全員野球で1―1の引き分け(時間制限70分制)だった。
「保護者や指導者の方々に感謝したい」「資金の調達など、自分たちの及ばないところで努力して下さった運営の方に感謝を」。試合後、選手たちはそろって感謝の言葉を述べた。
憧れの舞台に立った元球児それぞれの思いは
元キャプテンの西垣篤志さん…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル