福岡県警宗像署は16日、川に飛び込もうとした女子中学生を説得して思いとどまらせた司法修習生、若狭慶太さん(25)に感謝状を贈った。来年から弁護士として働く若狭さんは「困難に直面している人に寄り添って対処できるのは、まずは地域社会の住民なんだと気付かされた」と話した。
東京出身の若狭さんは県内で司法修習中。福津市の父の実家に滞在している。
若狭さんは帰宅中だった7月10日午後7時半ごろ、市内の橋の上で川を眺める生徒に気付いた。周囲を見回すなど様子がおかしかったため、離れた場所から見守り、欄干を乗り越えるしぐさを見せた生徒に「大丈夫?」と声を掛けた。警戒して逃げようとする生徒と4時間余り粘り強く話し合い、生徒を探していた教諭や警察官らと保護した。
若狭さんは「生徒の話を聞き、いろいろな理由が重なって追い詰められていると感じた。夢があるとも話してくれた。『あきらめないで周りの大人の助けを借りよう』『自分の人生を生きよう』と伝えたかった」と当時を振り返った。
西日本新聞社
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