滋賀県近江八幡市の琵琶湖に浮かぶ島「沖島」。約240人が暮らす湖内唯一の有人離島で、対岸までの約1・5キロを1日12便の定期船が10分で結ぶ。この島宛ての荷物を運んでいるのは、宅配業者ではなく、島民だ。
午後5時、島の対岸にある「山甚水産」で働く北村さよみさん(65)は仕事が終わると、ヤマト運輸が店に届けた荷物を台車にのせ、慌ただしく店を出る。湖岸にある堀切港発の定期船は、乗り遅れると、1時間以上待つこともあるからだ。緩やかな坂をぐいぐいと上りながら、船着き場へ急ぐ。「これを平日は毎日よ。大変やけど、もう慣れたわ」
ヤマト運輸の荷物を陸から島へ運び続ける北村さん。配達に同行しながら、荷物の量の変化や離島の物流を支える苦労について聞きました。
この日の荷物は、砂糖が入っ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル