おととい改造があった新内閣のうたい文句は「安定と挑戦」だそうだ。どっしり構えてことに挑む。何ごともそうありたいものだが、ニュースを追っていたら別の言葉が頭に浮かんできた。「引き際」と「焦燥」である▼安倍首相の自民党総裁としての任期は、残り2年。その「引き際」を意識するからこそ、側近議員たちを一気に入閣させたのだろう。退任が見えてきた社長が「尽くしてくれた君らを、みんな役員にしてやる」とでも言うかのように▼側近の一人で、加計学園の問題で名前の出た萩生田光一氏を、こともあろうに文部科学相にした。国会での集中砲火を危ぶむ声が党内にもあるというが、意に介さないのが我が首相である▼改造後の会見で首相は憲法改正を「必ずや成し遂げていく」と語った。…… 本文:603文字
朝日新聞社
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