新型コロナウイルス対策が不十分な野外音楽フェスティバルが中部空港島の愛知県国際展示場(同県常滑市)で開かれた問題で、大村秀章知事は1日、フェス主催者が8月31日夕に県庁を訪れ、酒を販売したことを「(準備した酒の)半分は買い取らなければならず、損になるので売らざるを得なかった」と釈明したと明かした。主催者がホームページで公表した経緯の説明のなかで「過度な飲酒でなければ提供は可能と県から話があった」と記述した点も、「事実ではなかった」と認めたという。
大村氏は、この問題に危機感を抱いた音楽業界や興行関係者に感染対策の徹底を申し合わせる動きがあると言及。それを踏まえ、経緯を検証する県の第三者委員会で業界関係者にも意見を聞き、イベントで守るべき感染対策や参加者への周知のあり方を提言に盛り込む考えを示した。(岡本智)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル