前東京都知事の舛添要一氏が6月4日、ニッポン放送の番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか! 激論Rock & Go!」に出演。来年2021年に延期された東京オリンピックの開催の見通しについて語った。
辛坊:今回みたいなことが起きると、地方……大阪なんかに居ると、やっぱり東京と大阪との財政力の違いみたいなものが(思い知らされて)。まあまあ、大阪もかなり無理をして東京に追随してるんだけど、東京ってそんなに金があるんですかね?
舛添:金ありますよ。だって、前の代の知事から含めて約9,500億円、私、貯金してたの
辛坊:1兆円?
舛添:そしたら、もう9,000億円使われちゃった。小池さんに
辛坊:何に?
舛添:バラまくわけです、休業補償とか。もう500億しか残ってないから、これから財政再建が大変になる
この「貯金」とは、「財政調整基金」のことで、財政再建や好調な都税収入により過去最大の約9,500億円となっていた。舛添氏は、この規模に達することができた背景と、これを切り崩したあとの苦難について以下のように解説した。
「(東京都のような)金があるとこ(道府県)ないし、桁が違う。それに(東京都は)地方交付税(交付金)もらってないですから。
なぜそんなに金があるかと言うと、東京都に(多くの)会社の本社があるんです。そうすると。 法人住民税と法人事業税という二つの法人税収入が、もう、がぼっと入る。だから景気がいい時が続くと、どんどんどんどんお金が貯まって、さきほどの約1兆円の貯金ができたんです。
今回、そのお金を使ったことあわせて、いま景気悪いですし、倒産してるところもあるでしょう。そうして法人がガタガタになると法人税を払えなくなる。(法人)事業税と(法人)住民税の(地方)法人2税を。私たちの個人で払う住民税や固定資産税などは大したことないですから。法人2税でだいたい4割なんです。そうすると東京都の財政自体がアウトになっていくことを考えると、小池さんがそのままやるかどうかは別として、次の知事さんの最大の問題は財政再建になる。だから、早くコロナが収まってもらわないと。
東京の感染者も増えて『東京アラート』をやって、『自粛しろって言うんだったら金出せ』ってことになるでしょう。歌舞伎町も『俺、生きていけないから店あける』となっていて、そこから感染者が増えているので、それではまた“金”になる。ただ、もう1兆円すでに使ってるから、どこから金持ってくるのかと」
そして舛添氏は、「よその県の知事さん、『東京、うらやましいな』ってみんなぼやいてますよ。よくあんなに金あるなって」と明かした。
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