「経験の無い、弱いチームから始まった」。福岡大大濠の主将、三輪大和(3年)はそう言う。
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023)は29日、決勝があり、福岡第一が福岡大大濠との「福岡対決」を制し、4年ぶり5度目の優勝を飾った。
同級生に、身長2メートルの川島悠翔(ゆうと)がいたが、2年の終わりに中退し、米NBAをめざしてオーストラリアの「NBAグローバルアカデミー」に入った。
まったく新しいチームを作るとき、中核を担ったのは、渡辺伶音、湧川裕斗、高田将吾ら2年生だった。自分のガードポジションも、1年生の榎木璃旺が入った。
三輪は3年生の鈴木凰雅や村上騎士郎、岩下愛育、広瀬孝一と、「自分たちが土台として、練習から声を出して引っ張り、試合に出る下級生を支えよう」と誓った。同時に「自分たち3年が試合に出るんだ、という気持ちも失わずにやろう」と励まし合った。
三輪は「川島が抜けて、逆に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル