吉沢亮が次期大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(NHK、2021年2月14日放送開始)で、「日本資本主義の父」といわれ、新1万円札の「顔」になる実業家、渋沢栄一を演じる。幕末から明治へと移りゆく激動の時代に翻弄(ほんろう)され、挫折をしても、高い志を持って未来を切り開いた人生をエネルギッシュに描く。
「仮面ライダーフォーゼ」で注目を浴び、朝ドラ「なつぞら」で全国に名前が知れ渡った。「皆さんに愛され、自分の代表作と呼べるように頑張りたい」。大きなターニングポイントを迎えても、臆せずに挑戦し続けている俳優に話を聞いた。
「主演が決まった時は本当に僕でいいのか戸惑いがあった。でも、役者人生の中で特別なこと。いつか出たいという思いがあり、とてつもない喜びです」
演じる前の渋沢の印象は「お札の人」。調べるうちに波瀾(はらん)万丈な人生を歩んだことがわかった。富農の家に生まれ、後に一橋(徳川)慶喜に仕えた。1867年のパリ万国博覧会に随行した経験などから経済人に転向。日本初の銀行、第一国立銀行を設立し、鉄道やガスなど500を超す会社を育て、福祉や教育などの社会事業に関わった。
「根底にある思想は、幼い頃か…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル