作詞家の松本隆さんは13日早朝、ツイッターの公式アカウントで、「筒美京平さんに捧ぐ」として、7日になくなった作曲家の筒美京平さんへの思いをつづった。「彼ほどぼくの言葉を愛してくれた人はいない」「右半身と左半身に裂かれるようだ」などとしている。ふたりは「木綿のハンカチーフ」など多くのヒット曲を世に送り出している。三部にわかれた全文は以下の通り。
神戸のラジオ局でマイクに向かってると、「京平先生が亡くなった、、、」と太田裕美からメールが入った。瞬間、涙の洪水になりそうな心を抑えて、平常心を保ちながらラジオを終わらせた。取り乱さなくて偉いでしょ、褒めてよと天国の京平さんに呟く。
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作詞家になった瞬間、目の前に筒美京平は立っていて、先輩と後輩であり、兄と弟であり、ピッチャーとキャッチャーであり、そして別れなければならない日が来ると、右半身と左半身に裂かれるようだ。
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ぼくが京平さんからもらったものはありったけの愛。彼ほどぼくの言葉を愛してくれた人はいない。
ありがとう、京平さん。いつかぼくも音符の船に乗り、天の園に舞い上がる日が来る。少しの間、待ってて。そうしたら笑顔で、喜んだり怒られたり哀しんだり楽しく語り合おうね。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル