家庭や民間の訓練所で育てられ、「鼻の捜査官」として捜査などを支える「嘱託警察犬」として、24頭が京都府警から嘱託された。来年3月末の任期まで、警察の要請に応じて出動する。
嘱託警察犬は毎年、審査会で優秀な成績を収めた犬が選ばれている。今回の24頭は、大型犬のラブラドルレトリバーやシェパードから、胴長短足のウェルシュコーギーまで犬種はさまざま。うち9頭は初めて嘱託された。
犯人や行方不明者を捜す「足跡追及」、遺留品から対象者の匂いを識別する「臭気選別」、お祭り会場などで爆発物を見つける「捜索」の3部門ごとに採用され、2部門で合格した犬もいた。
府警によると、昨年の出動件数は行方不明者の捜索など16件。コロナ禍で大型イベントが減り、出動の機会も減少しているという。
新倉秀也刑事部長は「嘱託警察犬は府民と警察の協力の象徴。日々の訓練を通じて、府民の安心安全の確保に協力していただきたい」と話した。
部屋の壁中にマーキング 出会った当初のトライ
4月にあった嘱託警察犬の嘱託書交付式会場で、ひときわ目を引く小型犬のパピヨンがいた。体長50センチ、体重4キロ。名前はトライ。隣で大型犬が興奮しても、おとなしく座っていた。
飼い主は、犬の指導員でもあ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル