福岡県飯塚市で1992年2月に女児2人を殺害したとして久間三千年(くまみちとし)・元死刑囚が有罪となった「飯塚事件」で、弁護団は24日、最高裁が再審請求の特別抗告を棄却したことに対し、第2次再審請求を行うと発表した。
確定判決によると、久間元死刑囚は、登校中の小学1年の女児2人をワゴン車に乗せ、首を絞めて殺し、山中に遺棄した。弁護団は、証拠とされた付着物のDNA型鑑定は、再審無罪となった「足利事件」と同じ30年前の手法で精度が低いとして再審を請求。だが、最高裁は今月21日付の決定で「鑑定を除いても、犯人であることの高度の立証がされている」として請求を棄却した。
弁護団共同代表の徳田靖之弁護士は24日に福岡市内で会見し、「国家が無実の人の命を奪ったかもしれないのに、最高裁がこの程度のいい加減な判断をしていいのか」と批判。久間元死刑囚とは別の人物が犯人だとする目撃証言を新証拠として挙げ、第2次再審請求を行うと表明した。6月中にも請求するという。
久間元死刑囚は2008年に死刑執行された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル