日浦統
2030年冬季五輪・パラリンピックの札幌開催について、朝日新聞の9月の世論調査で道内では「反対」が「賛成」を上回ったことについて、札幌市の秋元克広市長は21日の定例会見で、「東京大会を巡る(五輪とカネを巡る)疑惑も影響しているのではないか」との認識を示した。
秋元市長は3月に市が市民・道民を対象に行った意向調査でも「反対理由は経費の問題が多かった」としたうえで、「懸念を払拭(ふっしょく)するため、30年大会は必要最小限の経費で効率的な大会運営を目指す。招致の段階からクリーンな大会にしていくことを明らかにしていく」と述べた。
国際オリンピック委員会(IOC)による30年大会の開催地の内定時期が年内から年明けにずれこむとの見方については「IOCからは何も言われていないのでこれまで通り年内の前提で進めていく」と述べた。改めて調整中のIOCのバッハ会長との会談は「現時点で具体的な日程は決まっていない」と語った。(日浦統)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル