勤務先の特別養護老人ホームに入居していた高齢女性への殺害容疑で警視庁に逮捕された菊池隆容疑者(50)が、事件当時の様子について「髪をつかんでベッド上で引きずり回した」「枝を折るように両手で腕を折った」などと供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。同庁が2人の間のトラブルを詳しく調べている。
捜査関係者によると、菊池容疑者は逮捕後の調べに対し、15日午後11時ごろに北区浮間2丁目の「浮間こひつじ園」で入所者の山野辺陽子さん(92)に呼ばれて部屋に行ったところ口論になった、と説明。口論のきっかけは、「体が痛い」と訴える山野辺さんに異常はない旨を伝えたところ、「ばかは帰って下さい」などと言われたことだった、と話したという。
これに対し菊池容疑者は、平手で山野辺さんの頭をたたいたところ「覚えておくからね」と言われて激高。約20分間にわたって暴行したことを認め、「(以前に女性に)足で蹴られたり、挑発されたりしたことを思い出して怒りがエスカレートした」と話しているという。
菊池容疑者は事件後、茨城や福島、岩手などを経由して北海道に向かい、25日に札幌市内にいたところを北海道警に確保された。「昔住んだところなどを通り、北海道で自殺しようと思った」などと説明しているという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル