法務省は10日付で、東京地検特捜部長に伊藤文規・同地検特別公判部長(54)を充てる人事を発令した。伊藤氏は同日、報道陣の取材に「正直者が馬鹿を見る社会をなくしたいという気持ちから検事になった。社会に潜む不公平、不公正な犯罪を摘発したい」と語った。
伊藤氏は愛知県出身で、東京地検特捜部に通算12年3カ月在籍した。副部長時代には、安倍晋三元首相の後援会が「桜を見る会」前日に開いた夕食会の費用を補塡(ほてん)した政治資金規正法違反事件や、吉川貴盛・元農林水産相の汚職事件などを手がけた。
前任の市川宏・特捜部長(53)は同日付で甲府地検検事正に転出した。在任中は、東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職・談合事件や、SMBC日興証券の株価操作事件などを指揮した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル