浅草の町に、生き生きと躍動する本社神輿(みこし)が4年ぶりに戻ってきた。三社祭は21日、氏子たちが神輿3基を担いで練り歩き、町の熱気は最高潮に達した。
浅草神社の境内から神輿を出す「宮出し」は、朝6時半に始まった。一本締めを合図に掛け声とおはやしが響き、神輿が上下左右に揺れながら進む。祝うように晴れ間も広がっていった。
コロナ禍で2020年から規模縮小が続き、昨年は神輿を台車に載せて町を巡った。担いで練り歩くのは4年ぶりだ。
3基の神輿は3方向に分かれて浅草を巡る。「オイサ、オイサッ」の掛け声が響く。勤務地が浅草で、初めて担いだ稲村勇太さん(37)は「重くて、人の密集もすごい。浅草に受け入れられた感じがした」と笑顔を見せた。
沿道には国内外からの見物客が駆けつけた。カメラやスマートフォンが向けられ、神輿を追って大勢の人が一緒に歩いていく。
毎年のように来るという川崎市の小原明美さん(83)は拍手を送った。「コロナ禍で神輿を担ぐ姿が見られずにさびしかった分、いつもより迫力があった。見てて元気になります」と話す。
長いコロナ禍で、多くの人がこの日を待っていました。記事の後半では、三社祭の担ぎ手と老舗菓子店の店主の思いを紹介します。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル