出社しない。出歩けない。出会いがない――。コロナ下の生活は、恋愛にも影響を及ぼしているという。では社内恋愛は?(江戸川夏樹)
「濃厚接触者になったことで、社内恋愛がばれてしまって」。東京都に住む女性(29)。1月21日に会社の同僚である恋人(28)から「陽性者になった」と伝えられた。帰省中に遊んだおいが感染したため、検査して判明した。
つきあい始めて4カ月。夏の第5波が落ち着いた頃、窮屈な生活への不満を互いに吐露するうちに仲良くなった。正月休みで帰省後、互いの実家から持ち帰ったお土産を受け渡した翌日に恋人の陽性が発覚。彼が会社に濃厚接触者として女性の名前を報告したことで、2人の関係が広まったようだ。
「小さな会社なので簡単にばれてしまう。いじられるのがとにかく嫌。仕事がやりにくくなるからと、隠していたのに」
SNS上では、濃厚接触者の特定で社内恋愛がばれる「コロ仲」という言葉も生まれた。プライバシーはないのか。不倫だったらどうするのか――。身近な話題だからか、様々な意見があがっている。
実際に、コロナ禍で社内恋愛への意欲は高まっているようだ。婚活・ブライダル会社「タメニー」が昨春、新社会人162人に実施した調査によると、「社内恋愛をしてみたい」は45・7%で、4年前より7・5ポイント増加したという。
「社内恋愛してみたい」 その理由は?
理由として挙がったのは「出…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル