板倉大地、杉山あかり
福岡市西区の住宅の冷蔵庫から夫婦の遺体が見つかった事件で、福岡県警は15日、母親を殺害したとして次男の松本淳二容疑者(59)=死体遺棄、殺人容疑で逮捕=を殺人容疑で再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
県警によると、淳二容疑者は6月20日夜ごろ、自宅で母の満喜枝さん(当時87)の首を電気コードで絞め、業務用冷蔵庫に入れて21日早朝までに窒息死させた疑いがある。
淳二容疑者は20日、父親の博和さん(当時88)にトイレの介助を頼まれたことに腹を立て、博和さんの寝室で電気ポットのコードで首を絞めて殺害。次いで、その場面を目撃した満喜枝さんの首もコードで絞めたという。淳二容疑者は「父親の殺害を見られたので殺した。1人で残すのがかわいそうだった」と話しているという。
淳二容疑者は両親と3人暮らしだった。満喜枝さんは車いすを使い、博和さんが6月中旬に自転車で転倒したため、以降数日間は淳二容疑者が食事などの世話をしていた。大学を中退して以来、博和さんとは確執があったといい、「介護を頼まれるたびに見ていたアニメを中断するのが面倒だった。大学を中退した際に叱責(しっせき)され、いつかやってやろうと思っていた」と話しているという。(板倉大地、杉山あかり)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル