疑惑発覚から1年3カ月余り。2019年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)罪で一審有罪となった参院議員の河井案里被告(47)=自民党を離党=が3日、議員辞職した。控訴断念も表明し、自身の事件はこれで区切りとなるが、夫で元法相の衆院議員・克行被告(57)=同=の公判を理由に説明はせず、書面を出しただけだった。
河井夫妻の地元・広島市安佐南区。カラオケ喫茶店主の女性(80)は、問題となった2019年7月の参院選で案里前議員に一票を投じた。その2カ月前、孫の運動会で案里前議員と会い、「頑張って」と声をかけた。そのやり取りの際、10年ほど前に店の前で会話したことを覚えていた案里前議員に好印象を持ったからだ。だが当選後3カ月で一連の疑惑が発覚。「どうして……」と言う一方で、この日に至るまで議員辞職しなかったことには、「『甘い汁』を吸わせたらいけん」と厳しい。
有権者からは「裏切られた」「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル