「福助」の縁が、ひょんな出会いを生んだ。
幸せを招くとされる縁起物の福助人形を集める山口県下松市の金近博史さん(70)を13日、靴下・下着の老舗(しにせ)メーカー「福助」(東京都)の佐橋由文社長らが訪れた。コロナ禍で販売が思うように振るわないなか、人形たちに元気をもらおうと訪問した一行は終始、圧倒されっぱなしだった。
金近さんの自宅そばにあるギャラリーには、20年ほど前から集めている福助人形が大小あわせて1500体以上ある。骨董(こっとう)市で福助人形を見つけたのがきっかけ。鉄工所の会長を務める自身も商売をしていることから、縁起物としてコレクションが増えていった。
メーカーの「福助」に関するコレクションも多数ある。同社が毎年作っているお年玉人形、足袋を修理する道具類、商品の看板のほか、福助人形のマーク入りの木製パチンコ台や火箸、輪投げといった珍品も収蔵する。
佐橋社長ら一行は玄関に掲げられた「福助足袋」という古い看板を見て、「この看板が我が社以外にあるのはすごいですねー」。さまざまな表情の福助人形や、同社関連の品々を目にして「腰を抜かしました」「パワースポットになってますよ」「(スマホの)待ち受け(画面)にしよう」と、感嘆の声を漏らした。
同社は1882(明治15)年…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル