神戸市北区で2010年、堤将太さん(当時16)が殺害された事件を巡る裁判員裁判。神戸地裁は23日、事件当時17歳だった被告の男(30)に懲役18年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。裁判後、将太さんの父・敏さん(64)が判決の受け止めを語った。
被害者参加制度を使い、意見陳述や被告人質問に臨んだ、敏さんたち家族。
判決文には、「この裁判には被害者の両親や兄姉の計5人が参加し、悲痛な心情と激しい処罰感情が述べられた。理不尽かつ残忍な犯行で被害者を奪われた遺族の心情として十分理解できる」と記された。
判決後に会見を開いた敏さんは「懲役18年で許されるものではないですが、家族みんなの意見が裁判官や裁判員に届いたかなと思います」と評価した。
将太さんへは「この程度やったよ、というのじゃなしに、ここまでやってくれたよ、という説明をしたい」と話した。
被告に対しては「公判の初日…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル