売春目的で客待ちをしたとして、ここ数年、20~50人の女性が売春防止法違反で摘発されている新宿・歌舞伎町。そのに一角にある大久保公園の路地で、10~20代の女性たちが等間隔に立っていた。男性に声をかけられると、立ち話で交渉が始まり、マスクをずらして素顔を見せる。短いやりとりが終わると、ホテル街に姿を消した。
この路地に立ち、右麗(うる)と名乗る女性(19)が取材に応じた。
「1万5千円から3万円で、多いときは、1日に5、6人の相手をした」
右麗さんは両親を知らない。生まれてすぐに神奈川県内の乳児院に預けられた。18歳になるまで、児童養護施設や児童自立支援施設などを転々とした。好きな服も着られず、ルールに縛られるのが嫌だった。
小学5年でたばこと酒を覚え…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル