「判決が校長の安全配慮義務違反を明確に認めたことは意義がある」。福岡県大川市の市立川口小学校の運動場で2017年、ゴールポストが倒れて4年生の男児(当時10)が亡くなった事故をめぐる損害賠償請求訴訟。市側に賠償を命じた判決後の記者会見で、原告である両親側の松浦恭子弁護士はこう強調した。
事故当時はサッカーの試合中だった。男児は自分のチームが得点したことを喜び、ゴールポストに垂れ下がったロープにぶら下がり、ゴールが倒れた。判決が、「男児にも一定の過失があった」とする市側の主張を否定したことについても「教育現場の安全性を確保する責任が誰にあるのかということを、きちんと踏まえた判決だ」と評価した。
続いて、男児の父親(42)が用意したコメントを、柏熊志薫弁護士が代読した。要旨は以下の通り。
「その日から、時間は止まっ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル