森下裕介、国方萌乃
給料の未払い問題などで教職員がストライキをした私立和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)の元副校長の男性が「違法に懲戒解雇された」として、高校を運営する学校法人南陵学園(静岡県菊川市)を相手取り、副校長としての地位確認などを求めた訴訟を大阪地裁岸和田支部に起こした。男性が16日に記者会見し、同日付の訴状を郵送したことを明らかにした。
訴状によると、男性が2月に副校長に就任後、給料の未払いや、保護者に就学支援金が返金されていないことが発覚。男性は法人理事長に対し、教職員や保護者向けの説明会の開催を求めたが実現せず、5月11日にストライキを実施した。法人側は、ストを巡り虚偽の説明をした▽ストに反対した教職員を怒鳴りつけた――などとして今月3日、男性を懲戒解雇にした。
男性は、虚偽説明をしていないなどとし「合理的理由がない処分は違法・無効だ」と主張している。法人側の代理人弁護士は取材に対し「解雇には正当な理由があると考えている。適切に対応する」と話した。(森下裕介、国方萌乃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル