過疎化で空き家が急増している島根県邑南町で、受講者にDIY(日曜大工)の技術を学んでもらいながら、空き家の再生にも協力してもらう一石二鳥の講座が9月から行われる。
企画した同町によると、講座の舞台となるのは、昨年廃線となった旧JR三江線・宇都井駅に近い旧服部医院。35年前から空き家となっており、町民の手で来春、交流カフェに再生する計画が進んでいる。町は町外の人たちにも改修を手伝ってもらい、地元住民との交流も進めていこうと、講座の開催を決めた。
講座は「おおなんDIY木の学校」と命名され、(1)土間の製作(2)床の再生(3)土壁の再生(4)家具の製作(5)造り付けキッチン-と旧服部医院改修の時系列に沿って専門科目が設けられている。受講者が地元の大工から学んだDIYの成果として、老朽化した部分を改修する-という流れだ。
各講座は一泊二日で、受講者らが一緒に宿泊・食事をすることなどで地域住民との交流も深める。受講者は民間資格「DIYマイスター」を取得できるメリットもある。
同町の森田一平・羽須美振興推進室プロジェクトマネジャーは「講座をきっかけに、空き家の再生が進むとともに、関係人口が増えることも期待したい」と話している。
講座の参加費は2万円(宿泊・食費込み)で定員にはまだ余裕がある。問い合わせは「おおなんDIY木の学校」事務局(0855・88・0022)。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース