29日放送のTBS系「news23」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)で、衆院と参院の予算委員会で繰り広げられた与野党の国会論戦を報じた。
番組では、立憲民主党の枝野幸男代表が28日の衆院予算委員会、蓮舫副代表が29日の参院予算委員会でPCR検査が増えない現状を安倍晋三首相へ質問したことを伝えた。これに安倍首相は「現在は1万5000、2万まで能力をあげたい。医師が必要と判断した方は検査を受けられるようにしたい」などと述べたが、この発言は2月29日の会見などで行っていたことを報じた。
さらに、蓮舫氏が参院予算委員会で新型コロナウイルス終息後を見据えた消費喚起策で旅行、飲食を支援する「Go Toキャンペーン」に約1・7兆円もの予算を計上したことに対しを追及したことを伝えた。安倍首相は「終息後に反転攻勢ができるその未来図を示すことも政治の責任だろう」と答弁した。一方で政府が配布した布マスク2枚への質疑などの模様も伝えた。
今回の国会論戦にアンカーでジャーナリストの星浩氏は、予算委員会で事実上の党首討論のような形になったことを評価した上で「恐らく今、国民の中での不安は2つあると思うんです。経済どうなるのかなという非常に大きな不安とPCR検査が増えないので感染がどこまで深刻になっているのか分からないところが不安のひとつだと思う」と指摘した。
その上で「ところが安倍総理、3週間前に2万件やるんだと言ったんですけど、実際はそこに全然近づいていないことについて、正面からなんで増えないのかという説明がないんです」とし「この政権は、時々、目標を掲げるんだけど、その目標が実現できなかったら検証しないという癖がありまして、ここにも表れているかなという気がしますが、PCR問題は本当の原因がつかめないと国民の不安は払拭できないままということになります」とコメントしていた。
報知新聞社
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