三重県南伊勢町の町立南伊勢病院の男性職員(38)が病院の公金を横領したとして、町は近く県警に刑事告訴する方針を固めた。関係者への取材でわかった。町の調査に対し、職員は「1億5千万円ぐらい引き出した」などと話しているという。
町などによると、職員は同病院に会計担当として出向していた2019年度以降、病院の口座から通帳で勝手に出金したり、窓口で患者から支払われる診療費の一部を着服したりしていたという。
病院の決算書に不明な点が見つかり、職員を問いただしたところ、6月7日に「公金に手をつけた」と打ち明けたため、出勤停止にするとともに調査を始めた。横領行為は、町上下水道課に在籍していた17、18年度から始まった可能性もあるという。
使途について、職員は「ゲームの課金に充てた」などとも話し、100万円が弁済されたという。
町総務課は「全容解明のため警察の捜査に委ねる。21日に会見をして詳細を明らかにする」と話している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル