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国会では29日、『GoToトラベル』をめぐり、閉会中審査が行われ、野党は、東京以外も対象から外す可能性があるのかなどを質しました。
新型コロナ感染症対策分科会の尾身会長:「場合によっては、東京以外の例外を加えることもあり得るし、基本的には感染のレベルを中心に考えたらいいんじゃないかと思う」
赤羽国土交通大臣:「他の地域で感染状況が深刻で、専門家から『除外すべき』とご指導があれば、(除外も)別に否定しているわけではない」
東京以外の地域も除外対象になり得るとの認識を示しましたが、具体的な基準の説明はありませんでした。 野党は29日、事業者からの問い合わせに答えるコールセンター業務などを行っている『GoToトラベル』の事務局を視察。250人体制で対応していました。『GoToトラベル』キャンペーンの参加条件は、感染防止対策の徹底。赤羽大臣も「誰でも参加できるというのではなくて、感染防止対策の徹底などを守らない事業者は参加ができない」と強調していました。29日の視察で、これまで提出された約1万4000件の申請は、すべて認められていたことが明らかになりました。
立憲民主党の黒岩議員:「コンピューター上、『自分のところはコロナ対策やっている』と。チェックするだけで、すべて通ると。コロナ対策が不十分だからといって、はねられた事業者は1社もない。今のシステムで感染症対策できているかチェックするのは事務局には無理がある。これでいざ感染者が出た時に、責任は、政府は本当にしっかり取るのかどうか」
立憲民主党の川内議員:「『GoToトラベル』ではなくて『GoTo感染拡大』になってしまうのではないか」
政府は、必要に応じ立ち入り検査をするなどして、ホテルや旅館が参加条件を順守していないと判明した場合は、登録を取り消すと説明しています。 野党は、介護施設などを対象に30日から再び配布される約8000万枚の布マスクについても追及。“介護の現場は布マスクを求めていない”と指摘しました。
厚生労働省大臣官房付・中野孝浩氏:「『直ちに使わないが、今後に備えて備蓄できる。ありがたく頂戴(ちょうだい)したい』という声も中にはあった」
立憲民主党の黒岩議員:「備蓄用に回すということは、需要抑制効果につながらない。いつでもいいはず。あすの発送を止めてもらえないか」
厚生労働省大臣官房付・中野孝浩氏:「持ち帰って、検討させてください」 野党4党は、こうした課題に、安倍総理自身が説明する必要があるとして、臨時国会の召集を求めました。
立憲民主党の安住国対委員長:「総理が全く国会に出てこない状況で、これ以上の議論は成り立たない部分がある。正式に国会を開催することこそが、国民の望むところであり、我々がその負託に応えるための、唯一の方法だと申し上げた」
自民党の森山裕国対委員長:「国会開会の意向が示されたことは政府にも伝えたい」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース