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今週、日本付近には前線が顕在化して、梅雨に逆戻りしたかのような雨の降らせ方をしていますが、実際に天気図も、梅雨時に見られるような気圧配置。週末にかけて本州付近に前線が停滞する中、南海上に台風11号も発生しました。
水曜日も東日本や西日本は広い範囲で大気の状態が不安定、特に北陸や関東甲信では、市街地でも激しい雨や雷雨の恐れあり警戒が必要です。
今週は、太平洋高気圧が弱まり、日本付近には前線が停滞。この前線、油断ができない危険な前線と言えそうです。
通常、夏が過ぎる頃、現れてくる秋雨前線は、大陸の高気圧と太平洋高気圧の間にできますが、今回のものはオホーツク海高気圧と太平洋高気圧との間にできた前線で、梅雨前線に似た性質を持っています。ひとたび活発化すると、集中豪雨を引き起こすような前線で、熱帯低気圧が北上するとともに上空に寒気が流れ込むあす木曜日から金曜日にかけては、さらに活発化する恐れがあります。
今後の雨の予想ですが、きょうの雨のピークは今夜にかけてで、特に北陸そして関東にかけては雨の降り方はもちろんですが落雷、突風にも注意が必要です。あすは午後からが注意が必要で、帯状に発達した雨雲が日本海側から南下してくる予想、金曜日にかけて梅雨末期のような雨の降らせ方をするかもしれません。
しかもこの状況、週末にかけて長引いてしまう恐れが出てきました。
21日午後3時に、南海上で台風11号が発生しました。今後先島諸島付近を通過後、大陸へ向かう予想となっていますが、週末も本州付近に前線が停滞して、たびたび前線を活発化させる可能性もあります。
夏休み最後のおでかけを予定されている方もいると思いますが、週末にかけては空模様の変化に気を付け、最新の予報をこまめに確認するようにしてください。
(気象予報士・吉野元子)
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース