1月1日夕に起きた能登半島地震。被害の深刻な地域を中心に、道路やライフラインの途絶が続いています。タイムライン形式でお伝えします。
■■■1月6日■■■
12:25
岸田首相、激甚災害の指定も「視野に入る」
「被害の甚大さ、大きさを強く感じている」。岸田文雄首相は、能登半島地震での死者が100人に上ったことを受け、首相官邸で記者団にこう述べた。「被災地のみなさまが元の暮らしを早期に取り戻せるよう、私自身、先頭に立って取り組みを続けなければならないと強く感じている」とも語った。
自治体が行う復旧事業への国庫補助率を引き上げる「激甚災害」の指定については、「被害の規模から見て指定が視野に入る」とした上で、「被害状況調査を速やかに進め、迅速に対処したい」と述べた。
11:50
自衛隊400人増、5400人態勢に
木原稔防衛相は、被災地で活動する自衛隊員を5日から400人増やし、約5400人態勢とすると発表した。記者団に「避難生活が長期化している。被災者に寄り添った生活支援活動を強力に推進するため、さらに部隊を増強させる」と述べた。
木原氏によると、自衛隊は給水・給食支援のほか、携帯電話の通信環境の改善のため、通信事業者の輸送支援もしている。6日は人員捜索犬12匹、航空機約30機、艦艇9隻も活動するという。在日米軍からの支援の申し出については「現時点では(各国の支援は)一律に受け入れていない」と説明。今後は現地のニーズを踏まえて、受け入れを検討する考えを示した。
11:30
石川県内の死者100人に
石川県は6日、死者が100人になったと発表した。県内は6日から8日にかけて大雨や大雪、強風など天候の悪化が見込まれる。土砂災害の恐れや交通障害、気温低下による被災者の健康への影響が懸念されている。
県によると、6日午前11時半現在で、死者は輪島市で59人、珠洲(すず)市で23人、穴水町8人、七尾市5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋(はくい)市で1人。地震のためとは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は輪島市139人、珠洲市50人、穴水町11人など計211人。
10:20
岸田首相「みなし避難所」活用を指示 ホテルや旅館を自治体が借り上げ
岸田文雄首相は非常災害対策本部会議を首相官邸で開き、被災地から離れた場所への避難を希望する被災者に対応するため、ホテルや旅館などの空室を自治体で借り上げる「みなし避難所」の活用を図るよう関係閣僚に指示した。
孤立地域の早期解消に向け、石川県が管理する国道249号については、国が県に代わって道路の緊急復旧工事にあたる方針を説明。自動車専用道路「のと里山海道」については、緊急輸送ルートの確保のため、交通規制を実施する方向で県と調整していることも明らかにした。首相は「避難所のみなさまは冬の寒さも加わり、厳しい日々を送っている。避難所の環境改善にも一刻も早く取り組んでほしい」と述べた。
10:00
石川県は6日、災害ボランティア受け付けの窓口になるホームページを開設した。被災地では救命活動やライフライン復旧作業が続けられており、被災地に電話などはせず、ボランティア参加はこのホームページを通してほしいと呼びかけている。
希望者は同ホームページで事前登録し、後日届いた活動依頼メールで活動日を仮予約。当日、仮予約したボランティアセンターに行く。詳しくはホームページ(https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/)で。
10:00
石川県内の死者98人、避難者は3万1千人
石川県は6日午前8時時点で、県内で98人の死亡を確認したと明らかにした。
県によると、死者は輪島市で59人、珠洲(すず)市で23人、穴水町6人、七尾市5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋(はくい)市で1人。行方不明者は珠洲市で1人、地震のためとは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は211人。重軽傷者は516人。避難者数は約3万1千人という。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル